サプライサイド改革は中国の経済成長を促進する

 

ベルト・ホフマン 世界銀行駐中国代表処経済部主任(オランダ)

1978年以降、中国は政策と体制の改革を通じて大幅に生産力を高めた。中国共産党第11期中央委員会第3回全体会議は市場を資源配置の中心的な地位に置いた。一方、「第13次5カ年計画」は市場を中心とするメカニズムの構築にチャンスを与えている。この重要な体制改革は生産力とイノベーションを推進しようとしており、鍵は競争の強化と国有企業管理の改善、知的財産権保護の強化、労働力の流動性の向上にある。

競争は市場経済において生産力とイノベーションを推し進める重要な力だ。最近、中国は競争を強化するために起業間もない企業の行政負担を軽減し、新しい起業ブームを起こした。さらに競争を激しくするため、中国は国家に属する投資分野のネガティブリストを作成し、次第にこのリストを縮小していくことができる。このほか、他国の経験に基づき、特に競争戦略を実行する機関を設立するのは競争の推進と生産力・イノベーションの発展にとって有利である。

政府は生産能力の過剰な業界ですでに国有企業の再編に着手している。国有企業の生産性の向上には企業管理の全面的な改善と国有資産の収益アップが必要だ。政府は養老保険料を下げ、労働者の給与の手取りを増やし、労働力に対するニーズを高めるため、すでに国有企業の配当アップを推し進め、国有企業の株式と配当金を養老基金に注入している。

 

人民中国インターネット版

 

人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。
本社:中国北京西城区百万荘大街24号  TEL: (010) 8837-3057(日本語) 6831-3990(中国語) FAX: (010)6831-3850