周文重氏:自由貿易区が担う先行モデルとしての役割

 

政府活動報告では、新たな高水準の対外開放を推進し、協力・ウィンウィンの実現に努め、対外開放の拡大を揺るぎなく堅持し、開放の中で発展の新たなエネルギーを生み、改革の新たな原動力を加え、競争の新たな強みを作り出さなければならないとの方針が打ち出された。その中でも重点として言及されたのが、自由貿易区戦略実施の加速だった。

全国政治協商委員で元中国駐米大使、ボアオ・アジア・フォーラム秘書長(事務局長)の周文重氏は9日、中国網記者の取材を受け、多くの優遇政策を実施する自由貿易区には多くの企業が進出しており、関連地区の発展にも大きく寄与していると語った。周氏によると、企業誘致や資本導入による雇用の解決や人才養成などはいずれも試験区での実施が不可欠となる。ほかの地方での実施が難しい一部の政策は、自由貿易区内で先行・試行する価値がある。区外ではなかなかできないことを区内でまずやてみることで、その効果を知ることができる。そのため広東自由貿易区にせよ上海自由貿易区にせよ、いずれもはっきりとした強みと自らの任務を持っている。自由貿易区が着実に発展し、入居企業が増えていくことは、新たな高水準の対外開放に大きく寄与することとなる。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月14日

 

 

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