「共享」は「共同富裕」実現への道、ネットユーザーが5つの発展理念に賛同

 

中国共産党第18期中央委員会第5回全体会議(五中全会)で提起された「イノベーション、協調、グリーン、開放、共享(共に享受する)」の5つの発展理念は、2016年全国「両会」(全国人民代表大会と全国政治協商会議)の政府活動報告でも一貫しており、 「十三五(第13次五カ年計画:2016-2020年)」をはじめとする長期の経済社会の発展に向けた指針ともなる。

「十三五」計画綱要(草案)で、「発展の成果を共に享受する、分かち合う」という考え方は、公共サービス、貧困対策、教育、就業・創業、所得分配、社会保障、医療、人口問題など多方面に及ぶ。「共享」は5つの発展理念の重要な要素であり、「両会」では代表委員やメディア各社の注目の的となっただけでなく、ネット上でも熱い議論が交わされている。多くのネットユーザーが「共享」という発展理念に賛同しており、「共同富裕」(人民全体が勤勉な労働と助け合いを通じて、最終的に衣食が満ち足りた生活水準に到達すること)を実現するために必ず通らなければならない道だと認識している。

ネットユーザー「酉之木」は一般庶民として、「ここ数年で収入が増加し、福祉も充実してきたというのが率直な感想だ」と述べた。国民生活の改善、団結力の向上、民族の自尊心の向上、法治の強化、これらはいずれも「発展の成果を分かち合う」という理念が具現化されたものだ。この理念を断固として貫けば、今後の生活は益々豊かになるはずだとしている。

「無香的百合」は、「発展の成果を分かち合う」という理念は、民生の改善が発展推進の基盤となり、国民を最重要視する考え方を明らかに示していると指摘。また、「発展の原動力は尽きることなく、人々の中に潜んでいる」とした。

「夏日之氷」は、「発展の成果を分かち合う」理念は、人民主体、公平正義、共同富裕など社会主義の本質的な特徴と必要条件を表すと述べる。

「幸福燙手」は、「発展の成果を分かち合う」という理念は、「共同富裕」を実現し人々が共に豊かになるために避けて通れない道だとの見方を示した。「発展の成果を分かち合う」理念の実現は、経済社会の発展へ2つのメリットをもたらす。公平正義の実現につながるだけでなく、今後の経済発展にも旺盛な原動力を提供する。改革の全面的深化は難しい要の時期に差し掛かっている。発展と民生の改善をより緊密に連動させない限り、国民から改革への賛同と支持は得られないと指摘する。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月15日

 

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