馬雲氏「世界電子貿易プラットフォーム」を初提唱

 

アリババ(阿里巴巴)集団理事局トップの馬雲氏は23日のボアオ・アジアフォーラム2016年年次総会で、「世界電子貿易プラットフォーム」(eWTP)の概念を初めて提起し、中小企業、女性の起業家、若い起業家のグローバル市場進出を支援し、グローバル貿易のバリアフリーをさらに実現させようと呼びかけた。「京華時報」が伝えた。

馬氏は15年前に初めて冬季ダボス会議に参加した時のことや、それ以降の15年間に世界のエコノミーに起きた巨大な変化を振り返るとともに、「15年の間に驚天動地の変化が起こり、無数の大企業が巨額の利益を手にした。だが中小企業、若い起業家、女性の起業家がグローバル経済の中でどうやって利益を獲得するかが、非常に大きな問題であり課題だといえる」と述べた。

馬氏は、「eWTPを構築して、80%のグローバル化に参与する機会をもたない企業が、特に中小企業、発展途上国の企業、女性の起業家と若い起業家のすべての人々がグローバル化したビジネスに参与する機会をもつことを願う」と抱負を語った。

また馬氏は、「eWTPを通じて、農民の暮らす地域で作られた製品が、農村や農村のある県の中心まで行って買うのではなく、世界のどこの国でも買えるようになる。貿易はあらゆる障壁を打破する必要がある。中小企業はグローバル経済の中で非常に重要な役割を発揮しているが、グローバル市場に参入する中でさまざまな課題に直面してもいて、eWTPを構築すれば若者や女性が中小企業を起業し、グローバル市場に参入するのを支援できるようになる。こうしたプラットフォームを構築する難しさは、世界貿易機関(WTO)の建設に引けを取らないが、今では世界の貿易ゲームのルールにはより整った環境が備わっている」と述べた。

インドネシアのトーマス・レンボン商業相は、「今の世界はeWTPをぜひとも必要としている。これは非常に吸引力がありパワーに満ちた概念で、このプラットフォームはWTOの双子のきょうだいになる。革新と起業家の精神を真に鼓舞するものだともいえる。貿易を血管に例えるなら、現在、WTOの周囲の血管はつまっているが、ネット通販によって血の流れる回路を設けることができる。ネット通販は一種の革命だ」と述べた。(編集KS)

 

「人民網日本語版」2016年3月24日

 

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