中国の対外開放が新たなステップへ より高く深く広く

 

ボアオ・アジア・フォーラム2016年年次総会が、3月22~25日の日程で海南省のリゾート地・博鰲(ボアオ)で開催されている。同フォーラムは世界経済フォーラム、G20サミット、APECなどと並ぶ重要な国際大会として、開かれた中国への視線を内外から集めている。アナリストは、改革開放政策が始まって30数年の発展を経て、中国の対外開放が新たなステップに進んでいると指摘。政策の健全化、コンセンサスの一層の形成、互恵協力理念の深化など多様な要素の相互作用により、世界はより開かれた中国を迎え入れようとしており、中国もまた世界に新たな発展への原動力を注入することになる。

中国では30年以上に渡り改革開放政策が進められてきた。これは中国経済を成長させただけでなく、世界経済にも巨大な発展の原動力をもたらした。「改革」はすでに新たな段階に入っており、「開放」もより高いステップに進もうとしている。

「『一帯一路』建設を大きく進展させ、生産能力をめぐる国際協力において新たな突破口を開く。対外貿易を「優進優出(品質・効率志向の選択的輸出入)」型へと転換させ、サービス貿易の割合を顕著に高め、貿易大国から貿易強国へと邁進していく。内国民待遇原則とネガティブリスト方式に基づいた外資の管理体制を全面的に実施し、高いレベルのFTAネットワークを徐々に構築、開放型経済の新たな体制・枠組みをほぼ形にする」。今年の全人代で審議を通過した政府活動報告では、第13次五カ年計画(2016~20年、十三五)期の「一段と開かれた」中国の青写真が描かれた。

中国商務部の高虎城部長は中日投資促進機関第20回聯席会議の席上で、「外資の利用は中国の対外開放という基本的な国策にとって重要だ。中国政府は引き続き参入規制を大幅に緩和し、サービス業と製造業の開放レベルを一段と拡大する。法治性、国際性、利便性が整った商業環境を整備し、対外開放地域の配置を改善していく」と述べた。

中国社会科学院世界経済・政治研究所の沈驥研究員は取材に対して、「中国経済は『新常態』に入ってから、これまでの量的拡大に頼る粗放型の発展から、持続可能な発展へと転換する必要がある。また、世界の分業体制でローエンドからミドル・ハイエンドに這い上がり、『高いレベル、深い層、広い分野で』の対外開放を実現することが「華麗なる転身」に求められる」と指摘する。

沈驥氏はまた、「これまでの開放の多くが単純な外資の導入と言うなら、今後の開放は良質な外資の導入と中国製造、中国企業、中国ブランドの『海外進出』の双方向のインタラクティブな枠組みだ」と語った。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月25日

 

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