花市 広州の春節の風物詩

 

広州の「花市」(写真・蔡冠鴻) 

一年を通じて花が美しく咲いている暖かい広州は昔から「花城」と呼ばれ、花と盆栽が有名だ。広州の年末年始の名物といえば、何といっても「花市」。毎年春節の期間だけ3 ~7日間ほど盛大な花市が立ち、市内のあちこちがさまざまな花で美しく飾られる。広州市民は大みそかの夜にはいつも家族だんらんで年越し料理を食べた後、花市で縁起物の花を買って春節を迎えている。花市は広州の春節の風物詩となっているのだ。

花市の歴史は200年もさかのぼることができ、1960年代から広州に定着した。広州では春節を迎えるにあたって欠かせない花は3種類あり、金柑(キンカン)、桃の花、水仙だ。金柑(中国語では金桔)の「桔」は広東語で「吉」と同じ発音で、家に飾ると「大吉大利」(万事好都合)という意味を持っている。仙人の桃(桃源郷)の物語のように、桃は古来より縁起のよい植物とされ、桃の花は富と豊かさ(商売繁盛)、さらに愛(桃の花言葉は愛と幸福)を招くと考えられている。そして水仙の花は富裕と幸運を象徴する。

 「年廿九行花街,行過花街才過年(年末に花市を巡り、花市へ行かないと年が明けない)」という諺のように、広州の人々は花市で新年の喜びを分かち合い、花の香りで新たに迎える年の幸福を祈るのだ。

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