中山記念堂

 

今年は辛亥革命勃発から105周年、広州の中山記念堂建設から85周年にあたる。地下鉄2号線の記念堂駅から出ると、道路を挟んですぐに雄大で華麗な記念堂がある。青い瑠璃瓦の屋根、白い天井ドーム、赤い柱を持つ、この八角形の宮殿式建築は、青・白・赤の三色を基調として、自由・平等・博愛を表し、孫文の革命の理想をも象徴している。 

1925年に孫文が病没すると、『広州民国日報』は「中山記念会堂建設に関する提案」という社説を発表し、「偉大な建築で、永久の記念とする」という呼び掛けは、各界に熱烈な反響を引き起こした。中山記念堂建設地が最終的に総統府旧址に決まったのは、まさにここで、1921年から22年まで孫文が中華民国の非常大総統を務め、共和の維持と軍閥の打倒に心身ともにささげて全力を尽くしたからにほかならない。 国内外の同胞の心を合わせた協力により、記念堂は6年の歳月をかけて完成した。この中洋折衷の記念堂を設計した建築家の呂彦直氏は、南京の中山陵の設計者でもある。後年、中山記念堂は日本軍戦闘機の空爆に遭い、華南を侵略した日本軍が投降文書にサインした場所ともなった。現在、記念堂の前にある孫文の銅像を仰ぎ見る人は後を絶たない。ここは自由・開放・寛容の象徴として、今でも広州の精神の中心であり続けている。

 

中山記念堂

住所/広東省広州市越秀区東風中路259号

時間/8:00~18:00

交通/地下鉄2号線「記念堂」駅C出口すぐ

電話/(020)83567966

 

 

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