七十二烈士陵園

 

広州の黄花崗公園には、雄壮な迫力の大門とその上に孫中山(孫文)が書いた「浩気長存」の四文字があり、普通の公園ではないと感じさせる。大門を入ると、石を積み上げたピラミッド状の台座の上に、左手には本を持ち、右手にはたいまつを高く掲げている自由の女神像が特に目立っている。なぜここに自由の女神像があるのだろうか? 

これは黄花崗公園の別名である「黄花崗七十二烈士陵園」と関係がある。陵園には、清朝を倒して民主主義を実現するために身をささげた革命家たちが眠っている。1910年、孫文、黄興らは中国同盟会の幹部会議を開き、広州で反清武装決起することを決定した。翌年、黄興は100人余りを率いて広州で決起したが、清軍と激戦の末に敗退、多数の犠牲者を出した。同盟会員の潘達微が生命の危険を冒して、引き取った72人の烈士の遺体を紅花崗(後に黄花崗と改称)に埋葬した。 

自由の女神は自由と民主を象徴し、これは当時の革命家たちの理想と完全に一致しており、自由の女神の前にある記功碑には、烈士全員の名前が刻まれている。黄花崗起義は失敗に終わったが、当時の中国人の闘志を呼び起こし、辛亥革命の前奏となった。今でも、軍人や学生、海外の同胞など、多くの人々がここに来て革命の烈士をしのび、頑強不屈の烈士を象徴する菊の花を静かに献じて、敬意を表している。

 

黄花崗七十二烈士陵園

住所/広東省広州市越秀区先烈中路79号(黄花崗公園)

時間/6:00~22:00

交通/地下鉄6号線「黄花崗」駅B出口すぐ

電話/(020)37588321

 

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