中国が国連海洋法条約から脱退? 中国外交部がコメント |
中国外交部のウェブサイトによると、華春瑩報道官は21日の定例記者会見で、「中国が国連海洋法条約から脱退」という噂についてコメントした。華報道官は、「最近の一部の情報と噂は、初めに日本メディアによって伝えられている。その情報源と目的は不明だ」と述べた。 ウォール・ストリート・ジャーナルの記者からは、「まず、日本の共同通信によると、南海の仲裁で中国に不利な裁決になった場合、中国側は国連海洋法条約の脱退を検討する可能性があるという。それから、中国の南海問題の立場を支持するとされていた国と連絡を取ったが、中国の支持を直接表明していたわけではなかった。これについてどう思われるか」という質問があった。華報道官は次のように回答した。 まず1つ目の質問についてだが、最近の一部の情報と噂は、初めに日本メディアによって伝えられている。その情報源と目的は不明だ。 フィリピンが一方的に南海の仲裁を申し立てたが、これは国連海洋法条約の手続きの濫用であり、一般国際法、「南海各方行為宣言」、中比間の二国間合意に背く。フィリピンが申し立てた仲裁を中国が受け入れず、参与しないことは、同条約を含む国際法の権威を守るためだ。我々は同条約が善意をもって、全面的に解釈・適用されるべきという姿勢を貫いている。これは国際海洋法の秩序維持を促し、国際社会全体の利益に合致する。 2つ目の質問に関してだが、私は貴社の記事に真剣に目を通し、確かに不可解だと感じている。なぜなら記事の中では、8カ国のみが中国を支持しているとされていたからだ。私と私の同僚も、この数字がどのようにして得られたのかまったく理解できなかった。一部の国に裏付けを取ったら、反対すると言ったという。私の記憶違いでなければ、列挙された5カ国にはカンボジアが含まれていた。しかし昨日、フン・セン首相がカンボジア国家行政学院の卒業式で、1時間をかけ南海問題について論じ、カンボジアの南海問題における立場を非常に明確に説明していたことはご存知のとおりだ。フン・セン首相の講演内容を読めば、その記事を書いた同僚はどのような感想を持つだろうか。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月22日
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