国防省「南海仲裁の結果は中国の主権に影響与えない」

 

国防省の楊宇軍報道官は12日、北京で「フィリピンが提起した南海仲裁案について、中国政府の立場は明確で一貫したものだ。南海仲裁案の結果がどうあれ、南海における中国の主権と権益に影響を与えることはできない。中国の軍隊は、断固として国家の主権と安全、海洋権益を守る。そして断固としてこの地域の平和と安定を維持し、各種の脅威と試練に対応していく」と述べました。  

中国海軍は、5日から11日まで、南海で大規模な訓練と演習を行っていました。この軍事演習が今回のフィリピン南海仲裁案の結果に関わっているという国外からの声もあります。これに対して楊宇軍報道官は「中国海軍が南海で行った演習は、年次訓練計画に基づく慣例的な活動である。今回の演習は、海上で起こり得る状況に対して、情報化された局地的な海上戦で勝利を収めるという前提で検証訓練を行い、海軍の任務遂行能力を上げる目的で行ったものだ」と示しました。(任春生、謙)

 

中国国際放送局日本語部より 

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