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国務院新聞弁公室 「中国は南中国海における中国とフィリピンの紛争の話し合いによる解決を堅持する」という白書を発表 |
(三)フィリピンは中国の黄岩島に手を出そうとたくらんでいる 107.フィリピンはまた中国の黄岩島に対して領土要求を提出し、しかも不法な侵略・占領をたくらんでいる。 108.黄岩島は中国の固有の領土であり、中国は継続的、平和的、かつ実効的に黄岩島に対する主権と管轄を行使している。 109.1997年に至るまでは、フィリピンは黄岩島が中国に属することに対してなんらの異議も唱えず、その領土要求を提出したこともなかった。1990年2月5日、ビアンベニード駐ドイツフィリピン大使はドイツの無線愛好者のディター・レフラーに手紙を送り、「フィリピン国土地理・資源情報庁によれば、スカボロー礁あるいは黄岩島はフィリピンの領土主権の範囲内にはない」と語っている。 110.フィリピン国土地理・資源情報庁が1994年10月28日に発行した『フィリピン共和国の領土境界線証明書』では、「フィリピン共和国の領土境界線と主権は1898年12月10日に締結した『パリ条約』第3条によって確定する」と表明し、また「フィリピン環境天然資源省がフィリピン国土地理・資源情報庁を通じて発行した第25号公式地図の中で表示した領土境界線は完全に正確で、また真の状態を体現している」と確認している。前述したように、『パリ条約』とその他の2つの条約はフィリピンの領土境界線を確定し、中国の黄岩島は明らかにこの境界線の外にある。第25号公式地図はこの事実を反映している。1994年11月18日に米国のアマチュア無線連盟(ARRL)宛ての手紙の中で、フィリピンのアマチュア無線連盟(PARA)は「1つの非常に重要な事実は、(フィリピンの)関係政府機関は1898年12月10日に締結した『パリ条約』第3条に基づいてスカボロー礁(黄岩島)は間違いなくフィリピンの領土境界線の外にあると宣言したのである」と書いている。 111.1997年4月、フィリピンはその領土範囲には黄岩島が含まれないという立場をがらりと変え、中国無線電運動協会(CRSA)が企画した国際共同アマチュア無線探険隊の黄岩島での探険活動に対して追跡、監視、妨害を行い、さらには歴史的事実を顧みず、黄岩島はフィリピンが主張した200カイリ排他的経済水域内にあり、フィリピンの領土であると公言した。これに対し、中国は何度もフィリピンに申し立てを提出し、黄岩島は中国の固有の領土であり、フィリピンの主張は不当、不法で、無効なものであると明確に指摘した。 112.2009年2月17日、フィリピン国会は共和国法第9522号を採択し、中国の黄岩島と南沙諸島の一部の島嶼・礁をフィリピンの領土に不法に組み入れた。これに対し、中国は直ちにフィリピンと交渉を行い、また声明を発表し、中国の黄岩島と南沙諸島およびその付近海域に対する主権を再度表明し、黄岩島と南沙諸島の島嶼に対して他のいかなる国が提出する領土主権の要求も全て不法で、無効である、とした。 113.2012年4月10日、フィリピンは軍艦「デル・ピラール」号を派遣し、中国の黄岩島の付近海域に押し入り、当該海域で作業中の中国の漁民、漁船を不法に拘束して拘留し、さらに深刻な非人道的扱いを行い、黄岩島事件を故意に引き起こした。中国は直ちに北京とマニラでフィリピンに対し何度も厳正な抗議を提出し、フィリピンの中国の領土主権への侵犯と、中国の漁民への傷害行為に対して強烈な抗議を表明し、フィリピンが直ちに一切の船と人員を撤退させるよう要求した。それと同時に、中国政府は迅速に中国海洋環境監視監測船隊の「海監」船と農業部漁業局の漁政執法船を派遣して黄岩島に赴かせ、主権を守り、中国の漁民を救助した。2012年6月、中国の数次にわたる厳正な交渉を経て、フィリピンは黄岩島から関係船舶と人員を撤退させた。 114.フィリピンが中国の黄岩島に対して提出した不法な領土要求にはいかなる国際法のよりどころもない。黄岩島がフィリピンの200カイリ排他的経済水域にありフィリピンのいわゆる領土であるという主張は、明らかに国際法に対する故意で、でたらめな歪曲である。フィリピンが軍艦を派遣し黄岩島の付近海域に武装して押し入ったことは、中国の領土主権を甚だしく侵害し、『憲章』と国際法の基本的原則に著しく背くものである。フィリピンはフィリピン側の船と人員が大規模に中国の黄岩島海域に侵入することを扇動しそそのかしている。これは黄岩島海域における中国の主権と主権的権利を深刻に侵害した。フィリピンが黄岩島海域で正常作業中の中国の漁民を不法に捕まえて拘留し、さらに彼らに非人道的扱いを加えたことは、中国の漁民の人格の尊厳を深刻に侵害し、人権を踏みにじった。
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