国際世論はG20サミットの回答に期待 |
G20杭州サミットが近づくにつれ、国際世論は今回のサミットが可変的要素に満ちた世界に効果的に対応し、中国の計画と世界の期待を融合した世界経済ガバナンスを打ち出すことができるかどうかへの期待に満ちている。外国メディアによると、すでに開催されたG20財務相・中央銀行総裁会議、G20貿易相会議などの「前奏」から見て、構造改革の加速、国際金融枠組改革の推進、及びいかにイノベーションを通じて経済成長を駆動するかなどが、杭州サミットの重要課題になると見られる。 世界経済は多事多難の時期にある。先進国の成長は未だ回復しておらず、世界金融危機の悪影響は依然存在し、保護主義とポピュリズムの緊張と激化が元々困難な回復の歩みを一層難しくしている。 またそれゆえに、9月の杭州には全世界が期待している。「G20と中国にとってちょうど重要な時期に中国はG20輪番議長国になる」。オーストラリアのローウィ国際政策研究所はG20に関する報告で、人々は中国が輪番議長国を務めるこの1年に大きな期待を寄せているとした。中国は自らが設けた4つのテーマ「イノベーション、活力、連動、包摂的な世界経済の構築」に沿って、世界の取るべき経済方針を説明し、グローバルな試練への対処におけるより良い協力を模索し、後押しするべきだ。 自国の利益に基づき、中国に世界経済・貿易の摩擦を招きうる様々な要因を減らす動機があるのは間違いない。だが、外国メディアは「議長国」である中国がまず「対内」的な構造改革を達成できるのかどうか、引き続き世界に中国経済の自信を伝えられるのかどうかを強く注目している。 例えば日本の読売新聞は、7月に成都で開かれたG20財務相・中央銀行総裁会議で、中国は構造改革実行の必要性を強調したが、参加国は中国の改革の展望に疑念を抱いていると報じた。 だがポジティブな見解の方が多い。「経済のモデル転換と改革のもたらす多くの試練にもかかわらず、中国経済の中長期的展望は明るい。われわれはこれを確信している」。国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は国内メディアの取材に、中国はすでに世界の構造改革の先導者になっていると指摘した。ラガルド氏は「中国が現在経験している生産能力及び経済モデル転換の挑戦は苦しみを伴うが、各国の広範な利益のニーズに合致する。モデル転換と高度化が中国が引き続き世界経済の前進をリードし、世界の人々に利益をもたらすことになると信じる」と述べた。 「穏」の字は世界に対する中国の答えだ。これは中国経済の成果に対する国際的な懸念に応じるだけでなく、今後いかに協調し、世界経済の持続可能で均衡ある発展を導くかというG20の重任に対する答えだ。 「中国はG20サミットを儀礼的会合から世界経済協調の有効な制度へ変えようとし始めている。メディアが指摘するように、中国は世界経済が泥沼から脱するロードマップを描く」と、ロシア紙「独立新聞」は報じた。 「中国はG20議長国を務め、グローバル・ガバナンスと大国関係の問題の橋渡しをした。根本的に言って、G20はわれわれが直面する試練をいかに扱うかの基調を主要な大国のために定める」。米ブルッキングス研究所ウェブサイトは、G20サミットの議事日程の本質から言って、中国が今回議長国を務めることは地政学とグローバル・ガバナンスを考えるうえで良い機会だと指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年8月10日
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