G20杭州サミット、中国は責任ある大国として重要な役割を発揮

 

G20の主要メンバーとして、中国が進める供給側の構造改革は世界経済の改革に重要な意義を持つ。中国企業は技術開発への投資を強化し、一次産品に替わるハイテク製品の発展に注力している。写真は、8月18日に河北省新河県経済開発区にある河北鼎峰工程機械有限公司で作業員がNC切断機加工リグを操作する様子を撮影したもの。

ドイツ外交問題評議会グローバル化世界経済プロジェクトのクラウディア・シューマッハ主任は「経済日報」の取材に対して、「客観的に言えば、世界経済は必ずしも楽観できる状況ではないため、中国が議長国を務めるのは容易ではないが、中国は責任ある大国として重要な役割を果たしている」と語った。中国はサミットの準備を始めてから、G20参加国と多くの合意形成を進め、多くの議題について建設的な役割を果たしてきた。例えば、中国はG20杭州サミットの主宰を機に、「包摂的、連動的発展」をサミットの重点議題の1つとした。また、発展問題を初めて首脳級の世界経済政策の協調枠組みに組み入れ、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の実施などについても重点的に議論する予定だ。

シューマッハ氏は、G20は世界の経済秩序で最も重要なプラットフォームだとの認識を示した。世界経済は成長が鈍化しており、構造的な改革が迫られている。2014年11月のG20ブリスベン・サミットでは、G20全体のGDPの水準を2018年までに2%以上引き上げるための「ブリスベン行動計画」が発表された。しかし世界経済の現状をみると、構造改革を実施しなければ、この目標は実現が難しいとしている。

シューマッハ氏はまた、「中国が取り組んでいる構造改革は非常に重要だ」と指摘。「中国は中所得国の仲間入りをしたため、一次産品に替わるハイテク製品を発展させ、ハイテク技術を応用した製品への投資を拡大する必要がある。サービス業改革も軽視できず、高付加価値のミドルハイエンドサービスへの転換を図るべきだ。中国は構造改革の重要性を強調しているが、これは世界経済の改革に重要な意義を持つものだ」と述べた。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年8月30日

 

 

 
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