B20が開幕 G20サミットに重要な政策提言

 

9月4~5日に行われる主要20カ国・地域(G20)首脳会議(杭州サミット)と表裏一体を成すように、9月初めには過去最大規模のG20ビジネスサミット(B20)が開催される。B20とはどのようなものか。G20との関係はどうなのか。新華社が伝えた。

2016年のB20代表を務める中国国際貿易推進委員会の姜増偉会長は、「B20は各国が国際金融危機に対応する中で誕生したもの。2010年に発足したB20は今やG20の枠組の重要な構成要素となり、各国ビジネス界がグローバル経済ガバナンスに関与し、グローバル経済成長を推進するための重要なプラットフォームになっている」と話す。

B20の使命はビジネス界を代表してG20にグローバル経済成長対策やグローバルガバナンスプランを提起・アドバイスすることにある。課題作業チーム会議やB20サミットの開催を主な内容として年間活動を展開しており、政策提言を含む報告書を作成してG20サミットに提出し、グローバル経済の力強く、バランスの取れた、持続可能な成長の促進に貢献する。

これまでB20で話し合われた内容はG20サミットの主要テーマと密接に関連するもので、金融システムの改革、貿易、投資、エネルギー、インフラ、雇用、反腐敗などのグローバル経済発展におけるホットポイントが含まれる。

これまでたびたびB20関連の活動に深く関与してきた中国国際商会の張燕玲取締役は、「G20はその発足以来、議題がますます的確に、話し合いがますます掘り下げたものになっている。これまでに提起したプランはグローバルビジネス界の精鋭たちの度重なる話し合いを経て練り上げられた優先的項目ばかりで、世界がその時抱える問題に的確に切り込み、経済発展の振興で極めて大きな貢献をしてきた。こうしてB20の影響力が向上を続けてきた」と話す。

B20が発足してから、G20の指導者の多くがB20サミットに出席し、ビジネス界の政策提言についてB20の代表と対話や交流を行ってきた。10年以降にうち出された政策提言は400件を超え、G20の指導者に非常に重視されるとともに、提言の一部はG20サミットの首脳コミュニケにも反映された。

グローバル経済が復興への困難を抱える重要な時期に、中国は今年のB20開催国のバトンを受け取り、今年1月26日にB20始動式を行った。G20サミットのテーマに呼応して、今年のB20では金融による成長の促進、貿易・投資、インフラ、中小企業の発展、雇用、反腐敗の6テーマを設置し、世界の企業、ビジネス協会、国際機関、シンクタンクの代表ら533人による5つの課題作業チームを発足させ、反腐敗フォーラムも開催した。

半年に及ぶ全方位的で多様なルートを通じた集中的な討論を経て、今年の「B20政策提言報告」が完成した。4方面・20項目の政策提言が含まれており、9月初めのB20サミットで正式にG20サミットに提出される予定だ。(編集KS)

 

「人民網日本語版」2016年8月31日

 
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