G20杭州サミットが間もなく開催 欧州の専門家は「中国ソリューション」を期待 |
間もなく始まる20カ国・地域グループ(G20)杭州サミットついて欧州の専門家の多くは、世界が試練と不確実性に満ちているなか、今回のサミットに大きな注目が集まっていると指摘した。中国はホスト国として「革新、活力、連動、包摂の世界経済構築」のテーマとその他の重点議題を提起し、各方面から高い評価を受けており、人々はグローバルガバナンスをめぐる中国ソリューションを中国が打ち出すことに期待をかけている。 経済協力開発機構(OECD)事務総長首席補佐官でG20シェルパを務めるガブリエル・ラモス氏は、中国が大同小異に向けて努力しており、世界経済成長のためのソリューションを模索しているとの見方を示した。2008年の金融危機発生からすでに8年が経つが、世界市場の需要と投資は依然として軟調で、経済成長は低迷していると分析。中国が打ち出したイノベーションをベースとする成長促進の方針は、まさに各国が経済を回復するために注力すべきポイントで、世界経済の長期的成長を後押しする非常に大きな意義を持つとしている。 ドイツ・ボン大学グローバル研究センターの辜学武主任は、自分もG20杭州サミットが世界の経済成長に活力を注ぐことを期待していると述べた。中国が「構造改革に注力していること」と「投資の協調、貿易障壁の打破、相互の協力を通じて世界経済の新サイクル成長を後押しする方針を打ち出したこと」は、実際に世界経済の成長を促進していると指摘した。 自動車部品の世界的大手、プラスチック・オムニウムのローラン・バレル会長兼CEOは、中国が世界第2の経済国として、世界経済のなかで非常に大きな役割を果たしているとの見方を示した。中国がG20の枠組みのもと、参加国との対話による協調や不一致の包括を進めれば、イノベーション主導の新たな活力を生み出し、現在の世界経済を苦境からの脱出に導くとみている。 中欧デジタル協会のルイージ会長は、共通の試練に直面するなか、中国が世界の主力として複数分野の世界的リーダーになったと述べた。依然としてデジタル科学技術が日常生活に及ぼす影響の重要性を低く評価する人が多いため、中国と欧州がハイテク分野で協力を強化することを望むとしている。 フランスの国際問題専門家・中国EUフォーラム創設者のDavid Gosse氏は、中国が過去数十年にわたり世界の経済成長に巨大な貢献を果たした上、今も世界の経済成長に対する自信を中国から伝えてほしいと世界が期待していると指摘。中国の「一帯一路」構想については、世界レベルでインフラ建設を進める壮大な計画で、中国製造(メードインチャイナ)の実績が欧州やアフリカまで広がることになるとの見方を示した。 ラモス氏は、G20杭州サミットの準備を手伝った際に中国側から第1に実務、第2に開放の意識を感じたことを明らかにした。「中国との協力は非常に興奮することで、中国のコンセンサスをまとめる意欲とソリューションを模索する様子は感銘深かった」としている。 David Gosse氏は、2日間のみの会議では世界のあらゆる難題と無秩序な状態を解決することはできないが、どうすれば「革新、活力、連動、包摂の世界経済構築」が可能なのかを真剣に考えれば、調和と包括を生み出す種が育って、人類に平和をもたらし、共通の夢を実現できると話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年9月1日
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