G20杭州サミット・シリーズ報道:中日関係は時代の変化に追い付くべき
 

 新旧が交替し、後から来た者が前の者を追い越すというのは、人類の歴史の発展における客観的な法則だ。今日の世界では、国家から世界に至るまで、どこにおいても改革のうねりという試練を目にすることができる。改革は現状の打破であり、既存秩序に対する一種の挑戦だ。この挑戦は、国家と国際社会の管理システムを一層完全にさせるためのものである。中国の国際社会における行動もこの性質を帯びている。新興国として中国には、世界の平和と人類の進歩に対してなすべき貢献をする責任と能力があるのである。

 日本には昔から、世界の動きに特に注意を払い、時機を判断して情勢を推し量り、非常事態にも迅速に適切に対応するという歴史的な伝統がある。9世紀末、唐朝が滅亡に瀕した時、日本は中国内部ですでに動乱が起こっていることを敏感に察知していた。そして894年に派遣が決まっていた遣唐使をすぐに廃止した。現代では、1989年に中国で政治風波が起こり、西側諸国が集団で制裁を発動した時、日本は西側にひたすら追随するのは自己の利益にならないと考えた。フランスで開催された西側諸国の首脳会議の期間中、当時の宇野宗佑首相は多方面に働きかけ、西側諸国が中国に制裁を加えないように説得した。19918月、当時の海部俊樹首相が訪中し、西側の「制裁」以来、初めて中国を訪問した国家指導者となった。

 今日、中日関係は歴史的発展の交差点に再度差し掛かっている。中日の新型大国関係の構築は、時代の要請であるだけでなく、歴史の流れに従う正しい選択だ。中日両国は共に努力し、考え方と足取りをそろえて新しい時代にまい進し、適応し、はっきりと認識するべきだ。試練だけでなくチャンスにも目を向け、利益を得るだけでなく責任も負うことで、中日の新型大国関係の構築を新しい時代に向けた贈り物としなければならない。

 

人民中国インターネット版2016年9月3日

 

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