習近平主席 米オバマ大統領と会談 |
習近平国家主席は3日に浙江省杭州市の西湖国賓館で、主要20カ国・地域(G20)首脳会議(杭州サミット)に出席するため訪中した米国のオバマ大統領と会談した。両国首脳は中米関係および共通の関心事である重要な国際問題や地域問題について、率直で、踏み込んだ、友好的な意見交換を行い、一連の重要な共通認識に到達した。人民日報が伝えた。 習主席は、「2013年に私たちが(米カリフォルニア州)サニーランズで会談して以来、双方の共同の努力の下、中米の新型大国関係の建設では数多くの実際的な成果が生まれた。中米の二国間貿易額、双方向の投資、人材の往来はいずれも過去最高を記録した。双方は気候変動への対応、二国間投資協定の交渉推進、両国の軍の相互信頼メカニズムの構築、ネットワーク犯罪の摘発、アフリカにおけるエボラ出血熱流行への対応、イランの核問題をめぐる全面的妥結の推進などで重要な進展を遂げた。こうした成果は中米関係の戦略的意義と世界への影響を如実に示すものであり、中米の共通の利益は相違よりもはるかに大きく、中米協力が両国と世界にとって数多くのプラスをもたらす一大事業となりうることを十二分に物語るものだ」と述べた。 習主席は、「中米は両国関係発展の正しい方向性をしっかりと把握し、衝突せず、対抗せず、相互に尊重し合い、協力してウィンウィンを達成するとの原則を堅持し、相互の信頼を増進し、協力を深化させ、建設的なやり方で相違点を管理・コントロールし、中米関係の持続可能で安定的な発展を推進する必要がある」と強調した。 また習主席は、「中国は、中国で開催されるG20杭州サミットへの米国の協力と支援を賞賛する。このたびのサミットを無事に開催することは国際社会がそろって期待するところであり、中米が世界1、2位のエコノミーとして果たすべき責任でもある。中国は米国やその他の各方面とともに努力し、サミットが実りある成果を上げることを確保し、世界経済にエネルギーを注入し、信頼感を高めたいと考えている」と述べた。 習主席は、「中国経済が長期的にみてよい方向へ発展しているという基本的側面には変わりがない。中国は安定の中で進歩を求めるマクロ経済政策の全体的基調を堅持し、供給側の構造改革を着実に推進していく。中国は改革開放の方向が動揺しないようにし、外資参入のハードルをさらに引き下げ、各国企業が中国に投資したり中国で事業を興すことを歓迎するとともに、引き続き企業に良好なビジネス環境を提供していく。中米双方がともに努力して、一日も早く相互利益・ウィンウィンの二国間投資協定を締結することを願う」と強調した。 習主席は南海の問題について、「中国は引き続き自国の南海における領土主権と海洋権益をしっかり守ると同時に、直接の当事国との話し合いや交渉によって紛争を平和的に解決し、ASEAN諸国とともに南海の平和安定を守る方針を堅持する。米国が南海地域の平和安定を守るために建設的な役割を果たすことを願う」と述べた。 習主席は朝鮮半島の核問題について、「中国は一貫して朝鮮半島の非核化の方針を堅持し、朝鮮半島の平和安定を守る方針を堅持し、対話と話し合いを通じて問題を解決する方針を堅持する。各方面は朝鮮半島情勢の緊張を高める行動を取ることを避け、半島情勢の改善を推進するよう積極的な努力を行うべきだ。中国は米国が韓国にミサイル防衛システム「THAAD」を配備することに反対し、米国に中国の戦略上・安全保障上の利益を着実に尊重するよう求める」と述べた。
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