国際化した水産交易市場

 

舟山国際水産城内の盛況な魚類交易(写真提供・舟山市党委員会宣伝部)

 

東河市場が市民が魚介類を購入する最善の場所とするならば、鮮魚業者にとって舟山国際水産城こそが本当の「戦場」だ。日々数え切れない各地の鮮魚商がここに訪れ、目的はつまり「魚」だ。

国際水産城の前身は前世紀80年代末にオープンした沈家門魚市で、その後修繕を経て2009年からグレードアップ、改装工事が実施され、昨年正式に工事が終了した。魯家峙大橋に立って西北を眺め、1千数㍍の海岸線に沿って、一つ一つの鉄筋で建てた橋台が力強い両腕のように港を抱きかかえる。この背後が舟山の新しい目印の一つ、26階建ての国際水産城商務大楼だ。改修後の水産城の建築面積は20万平方㍍に達し、水産物交易スペース、乾物市場、漁文化展示館などがある。海辺から数十㍍の距離の水産物交易スペースでは、舟山漁場から水揚げする海産物が毎日千トンを超えて搬入、取引され、その後中国の各地に配送され、遠くは日本や韓国、EUにまでも販売されていく。2015年水産城の累計水産交易量は100万㌧、交易額は120億元、交易は延べ300数万人と全てが全国でトップだ。

水産城は伝統的な水産物交易の基礎の上に、インターネットモデルの導入を試み、現在、水産物のeコマース(電子商取引)産業パークには20あまりの店舗が入っている。ある企業では、杭州萧山区の顧客がパソコンのネット上で香螺、マテ貝、シャコを各500㌘、ワタリガニ1000㌘をオファーして総額は269元だった。「通常通りなら、この顧客は翌朝の9時に受けとり、昼食には家庭で海鮮を食べられる」とスタッフは説明する。舟山国際水産城では水産品の交易、商業貿易旅行、文化体験などを一体化した。今後の発展目標について、水産城の王元峰副総経理は、「将来的には全体的な規模と産業融合レベルで日本の東京築地市場とオーストラリア、シドニーの魚市場に並ぶ基準を目指す」と表明している。

 

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