経済成長の新原動力

 

 

珠江デルタに位置する広東省東莞市は、中国における改革開放の進展の中で発展し「世界の工場」の名で広く知られている。しかし現在、この地の産業構造には質的な変化が生じており、現地企業は新たな発展の原動力を探し求めるモデルチェンジとグレードアップの途上にある。今年、東莞の靴、帽子、メガネ、アクセサリーなど従来型産業の生産量は前年に比べ15%減少したが、電子情報産業など「新たな原動力」は、25%を上回る速度で急速に成長している。

東莞の模索は、中国経済新旧原動力転換の一つの縮図に過ぎない。大きな調整期にある中国経済は、ますますイノベーションをもって新たなニーズをテコ入れし、新たな原動力を形成することを重んじるようになっている。新たな科学技術であれ、新たなビジネスモデルであれ、あるいは新たな業態であれ、いずれも現在の経済発展における新たな構想を伝えている。それは、サプライサイドから注力し、構造調整から着手し、原動力転換の新たなエンジンを打ち立てるものだ。

広東省東莞市松山湖長盈精密技術有限公司の「無人化工場」の研磨作業ロボットアーム。この作業場では人からロボットへの移行が進み、作業スタッフは650人から30人に削減されたが、研磨効率は2.5倍高まった(新華社)

今年第3四半期までに、中国のハイテク産業、設備製造業の成長率および戦略的新興産業のそれは、それぞれ前年同期比で10・6%、9・1%、10・8%増を記録し、ハイテク産業とサービス業の投資はそれぞれ15・6%、11・1%増加した。さらに重要なことは、急速に発展する新技術、新ビジネスモデルも従来型の原動力の改造とグレードアップの加速を促進しているということだ。「新原動力に次第に屋台骨(5)を支えさせるようにし、旧原動力が絶えず活気づくようにする」、これは李克強総理が東莞市に送った言葉であり、中国経済新旧原動力転換への期待とそのプランでもある。

イノベーションは常に経済成長の背後にある動機である。「大衆による起業、民衆によるイノベーション」の推進の下、無数の「個人頭脳」が結び付いて強大な「群衆頭脳」を生み出し、市場価値を創出するのと同時に、中国経済を深く再構築している。第3四半期までの時点で、1日当たりの企業登記数は1万4600社で、前年同期に比べて2000社余り増えている。現在、中国には各種創業支援機関が2300余りあり、現有2500余りの科学技術ビジネス・インキュベーター(6)、16の国家自主革新モデル区、146の国家ハイテク産業開発区と共に、整った創業サービス・チェーンと良好なイノベーション環境を形作っている。

現在のところ新しい原動力の規模はまだ創成期段階にあるとしても、発展支援、雇用保障、モデルチェンジとグレードアップの促進などの面での役割はすでに次第に注目を集めるようになっている。遠くない将来、新エネルギーは中国経済を新たな地平に押し上げるものと信じられる。

 

 

人民中国インターネット版
人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。
本社:中国北京西城区百万荘大街24号  TEL: (010) 8837-3057(日本語) 6831-3990(中国語) FAX: (010)6831-3850