ペットの子ギツネを連れてごみ拾いをするニコさん

　「ぼくはこの美しく魅力的な街が大好きですよ。ここの樹木、ここの海、ここ山の全てがぼくを引きつけます」―国際ボランティアデーだった12月5日、米国ノースカロライナ州から青島市にやって来て以来11年間英語教師を務めているニコさんは記者にこう語った。彼にとって青島は中国で最も清潔できれいな街であり、最もフレンドリーな街なのだそうだ。青島市エチケットオフィスが11月に発表した「エチケット市民」のリストにもニコさんの名前は載っている。

ニコさんが率いる「潔の隊」。2時間掛けて砂浜を清掃する

　出勤、帰宅途中の路上はもちろんのこと、休みの日でも、彼はいつも手で地面に落ちているごみを拾っている。こうしたちょっとした環境保護の行為を長年途絶えることなく続けている。彼がボランティアでごみを拾っているルートは住んでいる青島市南区雲南路街道事務所周辺から八大峡公園、そこからさらに桟橋、中山路を経て彼が勤務している市南区東部周辺にまで及ぶ。

　彼は「このようにしながら、私は周囲の人々にこうすれば一緒に街を清潔にできますよ、といメッセージを伝えています」と言う。さらに、うれしいことに、彼は独りではなく、次第に多くの人々が青島の環境を保護する隊列に加わってきた。

街角で出会った旅行客に環境保護、動物愛護を呼び掛けるニコさん

　2年前、彼は友人、同僚、学生たちに声を掛けて、「潔の隊」と言う名のボランティアチームを立ち上げた。このチームは普段は週末を利用して、SNS微信（WeChat）を通じて、海辺に集まり、ごみを拾っている。「われわれはもっと多くの人々に参加してほしいと思っています。力を合わせてやりましょう」と、彼は意欲的だ。彼は2匹の子ギツネを飼っており、ごみ拾いにも連れてくる。また自費でビラを作り、行きかう人に配り、動物愛護と自然保護を呼び掛けている。

人民中国インターネット版　2016年12月26日