習近平国家主席は17日、ダボスで開催された世界経済フォーラム2017年度年次総会(ダボス会議)開幕式で行った基調演説で、今年5月に北京で主催する「一帯一路」(the belt and road)国際協力サミットフォーラムに世界を招待すると発表。同フォーラムでは協力の大計を共に協議し、協力のプラットフォームを共に構築し、協力の成果を共有し、現在世界と地域の経済が直面する問題の解決策を探り、連動式発展実現のために新たなエネルギーを注ぎ、「一帯一路」建設がより良く各国の人々に幸福をもたらすようにするとした。人民日報が伝えた。
「一帯一路」イニシアティブは過去3年余りで、すでに100余りの国と国際組織が前向きに応じ、支持しており、中国はすでに40の国や国際組織と「一帯一路」共同建設協力協定に調印した。2016年11月17日の第71回国連総会では、安保理が同年3月に「一帯一路」イニシアティブの推進を含む第2274号決議を採択した後、初めて「一帯一路」イニシアティブを盛り込んだ決議が、193カ国の一致した賛同を得た。これは「一帯一路」イニシアティブ推進に対する国際社会の一致した支持を示すものだ。
米クーン財団のロバート・クーン会長は「一帯一路」が広く歓迎されている原因について「『一帯一路』イニシアティブは全人類の利益に合致する正しい行為であるだけでなく、世界の安定を維持する重要な構想だ。協調、緑色、平和的発展実現の見込みを中国にもたらすだけでなく、沿線国にとってプラスのニュースであり、さらには世界経済のリバランスにとっても極めて重要な作用を及ぼす」と分析する。
2015年に中国と「一帯一路」沿線国との貿易額は1兆ドルを突破し、沿線国に対する中国企業の直接投資額は150億ドル近くに達した。2016年8月、習総書記は「一帯一路」建設推進作業座談会で、釘を打つ精神で捉えていき、「一帯一路」建設を一歩一歩前進させ、「一帯一路」建設が沿線各国の人々に幸福をもたらすようにする必要があると強調した。
世界経済が回復力に乏しく、反グローバル化の逆流が渦巻く中、現在「一帯一路」建設は平穏に進み、実り豊かな早期収穫を得ているが、長期発展の課題にも直面しており、沿線国が率直かつ誠意をもって交流し、英知を結集し、共通認識を形成することが急務だ。中国による「一帯一路」国際協力サミットフォーラム開催はちょうどこの時にあたり、1つには沿線国と共に協力して盛大に催し、共に将来を計画し、「一帯一路」建設のビジョンを確実なものにするべく全力で推し進めるためだ。もう1つにはプラットフォームを構築し、各国と共に時代のチャンスと試練に向き合い、連携して結びつく、開放・ウィンウィンの協力モデルを探るためだ。
5月の北京での「一帯一路」国際協力サミットフォーラムに注目し、「一帯一路」建設が新たに出航し、国際経済協力の新たな活力を喚起することを期待する。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年1月18日
|