ジュネーブを訪問中の習近平国家主席は現地時間の18日、世界保健機関(WHO)本部を訪問し、陳馮富珍(マーガレット・チャン)事務局長と会談しました。 習主席は「医療衛生の問題はグローバルな課題だ。世界規模で衛生事業を推進することは、持続可能な開発のための2030アジェンダ(2030アジェンダ)の重要な構成要素でもある。現在、中国は健全な中国社会の構築を全面推進しており、全国民の健康は「二つの百年の目標」(2020年までに国内総生産(GDP)と都市住民の1人当たり所得を2010年の倍にし、小康社会を全面構築すること、並びに今世紀中ごろまでに富かで強固な、且つ民主的、文明的で調和のとれた社会主義近代化国家を建設すること)を実現させる基盤である。全国民が健康にならなければ、全国民の小康水準達成はありえない。そのため、中国は医療衛生事業の優先的発展を図るべく、これまで一貫して戦略的ポジションに据えてきている。また、すでに世界最大規模の基本医療保障ネットワークを構築しているほか、『健康中国2030プラン要綱』を制定している」と述べました。
また、習主席は、「一帯一路(シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード)」構想と「ヘルシーシルクロード」構築へのWHOの積極的参加を歓迎するとともに、2030アジェンダや発展途上国支援などの面においてWHOと協力を強め、人類の運命共同体構築のために共に努力していく考えを示しました。
陳馮事務局長は習主席がWHO設立70周年にあたる年にWHOを訪問したことを歓迎するとともに、WHOが一貫して「一つの中国」の政策を堅持することを表明、「一帯一路」の枠組みの下での中国との協力を通じて、「一帯一路」沿線諸国の健康と医療衛生のレベルを向上していけるよう期待を寄せました。
また、会談後、習主席と陳馮事務局長は「中華人民共和国政府と世界保健機関による『一帯一路』構想における医療衛生分野での協力に関する覚書」などの協定の調印式に立ち会いました。(ZHL、む)
中国国際放送局日本語部より
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