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一人の米国青年の青島起業の夢

 

 マシュー家の人々

  対外開放された青島はますます多くの外国人が選ぶ住みたい場所になっている。今年40歳の米国人のマシュー・ブルーノ氏は青島で起業の夢を実現した。

  1977年10月生まれのマシュー氏は米国ニューヨーク州ロングアイランドの人。14年前、単身青島にやってきた。先ず、青島市の学校で英語教師になった。たまたま、マシュー氏はかつて米国で勤務していた保険会社DPGの上部保険会社が不幸にして倒産したことを知った。DPGは短期間に、1万件余の保険証書を別の新たな保険会社のシステムに移動しなければならず、また急いで、毎月期限が来る保険証書の継続業務を管理するプロセスモデルを立ち上げなければならなかった。すでに中国に対する理解を深めていたマシュー氏はDPGのアンドリュー最高経営責任者(CEO)に、保険証書の移動を青島の企業にアウトソーシングすべきだと提案し、合わせて早急に青島のアウトソーシングにかかわる人力、不動産賃貸料等のコストについて全面的に分析したレポートを送った。「鉄は熱いうちに打て」の言葉通り、マシュー氏は3週間で6分野の保険証書を新たな保険会社のシステムに移し替えた。そこで、DPGは彼が青島に小規模のアフターサービス運営センターを設立することに同意した。2004年8月、米国DPGグループの100%出資の優創データ技術有限公司が正式に青島に登記された。これによって、マシュー氏は求職者から起業家へ華麗なる変身を遂げた。

  会社設立以来、優創青島の従業員数、企業利益は毎年20~30%の規模で増え、現在、青島の市南区、黄島区、済南のハイテク区、インドのバンガロールに4大海外交付センターを設立し、全世界の従業員は2350人に達し、契約顧客は255社で、保険アウトソーシング市場の65%以上を占め、名実ともにリーディング・カンパニーになっている。

  マシュー氏は「青島市のアウトソーシング会社はサービスが良く、市政府の支援も大きく、パークの設備も整い、人材の蓄積も豊富です。青島の国際化が進めば進むほど、われわれの発展空間は広がりますよ」と語る。

  2016年、青島市は中国アウトソーシングサービスのモデル都市に指定され、マシュー氏は大いに感激し、「この中にはわれわれの功労も含まれているでしょう。こうした後光があれば、われわれは将来に対して自信を持つことができますよ」と話していた。

マシュー氏は起業の夢を実現し、さらに青島で愛も育んだ。2005年、青島出身の李小燕と家庭を作り、二人の娘に恵まれた。(文・沈俊霖)

 

人民中国インターネット版 2017年2月21日

 

 

 

 
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