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作品を手にする切紙大家の李文玲さん |
青島市北区に住む李文玲さんは中国を代表する「切紙芸術の大家」だ。
今年の65歳の彼女は6歳から切紙を勉強し始めて、今日まで切紙との付き合いは既に50年に近い。切紙学習の話しになると、彼女は全て彼女のおばあさんの李張さんのおかげだと語る。当時のおばあさんは手先が器用なお嫁さんで、特に切紙の腕がよかった。年越しの時、おばあさんはたくさんの饅頭を作って、炕(カン=オンドル)の上に並べて発酵させるのだが、李文玲さんが炕の上で遊んでいるうちにつぶしてしまうのが心配で、彼女を座らせて切紙をさせた。おばあさんが生き生きしたチョウチョウを切ると、李文玲さんはその場ですぐ虜になってしまい、すぐに真似をして切紙を練習し始めた。その時から、1本のナイフと1枚の赤い紙がいつも彼女のそばにある。
李文玲さんが使っているのは切紙法で、ナイフをまっすぐ立てて切る。これは、現在、私たちが見掛ける大多数の精巧な切紙作品が、実際上、全て紙を刻むか、あるいは型に従って、切り刻むことによって、大量に作ることができるのだが、李さんのように大量生産が難しい方法で作品を作る切紙芸術家はますます少なくなっている。
技術的、芸術的に見事な腕前を認められた李さんは2004年に中国民俗学会から「切紙芸術大家」の称号を授与された。(文・邢志峰)
人民中国インターネット版 2017年2月27日
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