外国人記者「両会は中国の発展を観察する最良の窓口」
 外国人記者「両会は中国の発展を観察する最良の窓口」
 3月8日、王毅外交部長(外相)は中国の外交政策と対外関係について、国内外の記者の質問に答えた。写真は質問する外国人記者。(撮影:人民日報記者・史家民)

 

年に1度の両会は、中国人が注目する盛大な政治的行事であるだけでなく、世界のメディアが注目するニュースだ。外国人記者たちは鋭いニュース感覚で両会のニュースのハイライトを捉え、彼らの目に映った中国のストーリーと中国の計画を世界に伝える。人民日報が伝えた。

ドイツ紙「ディ・ヴェルト」の駐中国記者は「中国の両会はニュースの宝庫だ」と述べた。

シンガポールのチャンネル・ニュース・アジアの駐北京記者は「両会は外国人記者の取材に大きな便宜を提供した。これは両会の開放度が高まっていることの表れだ。両会は同時通訳を行い、全人代と全国政協はそれぞれ微信(WeChat)のアカウントを設け、会期中の日程及び会議の談話資料を速やかに発表した。検索は大変便利になった」と述べた。

「両会はニュースの宝庫であり、中国の発展を観察する最良の窓口だ。多くの政策措置がこの時期に集中して発表される」。ドイツ紙「ディ・ヴェルト」の駐中国記者はこう語った。

イタリア最大手の総合財経紙「Il Sole 24 Ore」の駐北京記者はすでに4年続けて両会を報道している。彼女は両会の組織・取り組みが整い、秩序あるものになっていることを感じている。「私は両会主催者側が人民大会堂北門内に設けた『部長通道』に特に感謝している。これによりわれわれ外国人記者も閣僚達に直接質問することができるようになった」と述べた。

シンガポールのチャンネル・ニュース・アジアの駐北京記者「世界経済に与える影響大きい中国経済の一挙手一投足に注目」

両会の議題は多岐にわたっているが、各国の記者の報道もまたそれぞれ注目する点が異なる。シンガポールの記者は、「私は中国の経済発展に非常に関心を寄せている。なぜなら中国の一挙手一投足が世界経済に与える影響が少なくないからだ。毎日24時間ニュースを伝え続けているチャンネル・ニュース・アジアでは、両会期間中は1時間ごとにトップニュースで両会関連のニュースを報じている。また私は環境保護部部長(環境保護相)の記者会見にも関心を抱いている。それは全世界が北京、天津、河北省及び周辺地域の煙霧対策に注目しているからだ」と述べた。

イタリアの記者が今年最も注目しているのは2017年の経済成長率目標、軍事費、過剰生産能力の削減、及び「一帯一路」(the belt and road)だ。彼女は肖捷財政部長(財政相)に「中国は地方政府債務をどうコントロールするか」の問題についても質問した。

カザフ通信社の駐中国記者は政府活動報告には説得力があると指摘する。

カザフ通信社の駐中国記者が両会を報道するのは3回目だ。彼は人民日報記者に「両会は中国の重要かつ権威ある政治的出来事であり、中国の全年度の経済、社会建設に新たな任務を打ち出すと同時に、中国の対外関係の発展の方向も整える。カザフスタンの多くの読者は非常に注目している」と指摘。「両会の代表が提出した多くの提案、議案は的確で、政府もこれをもとに正しく、合理的な政策を定める。中国の政治制度は民衆に支持されている」と述べた。

シンガポール紙「聯合早報」の中国ニュースチーム長は人民日報記者に、今回聯合早報が本部の3人を含む6人の取材陣を投入したことを説明。かつて聯合早報の駐中国記者を務め、両会の取材経験も豊富な同氏は「両会を取材するたびに収穫がある。中国で最も集中した、最も広範囲の政治参与・政治議論及び政策を示す場なのだから」と述べた。(編集NA)

「人民網日本語版」2017年3月13日


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