馮遠委員:中日文芸界交流の情勢は総合的に見て依然として良好である

 

——現在の中日の絵画の分野におけるそれぞれの特徴と互いに学ぶべき点はどこでしょうか?

馮氏 中国は改革開放以降、門戸が突如開いて海外の現代芸術の思想が大量に流れ込んで来ました。当時、中国の芸術界の同業者たちはあまりのことに目が回り、判断に迷うようになり、作品に対する評価と価値観にも大きな変化が現れました。しかし、隣人である日本はすでに多くの良い方法を知っており、日本の芸術創作が東西文化の交流と融合の中で日本の伝統文化を現代文化へと発展させていった過程の中で積んだ多くの経験と教訓は参考にし、研究することができます。中国は伝統文化の蓄積が非常に深いですが、未来へ向けてどのように発展していき、どのように世界的な文化の宝庫の一つになるべきかという問題に直面しています。私は、日本の経験や教訓が現代で中国画を発展させていくことに積極的に活用できると信じています。事実、改革開放から40年近く経ち、日本絵画を研究し、日本の絵画界と交流してきたことが中国絵画の発展に極めて重要な働きをしました。

一方で、中国の絵画界は数十年の発展を経て、現在では多くの面ですでに日本と肩を並べています。対等な交流のみならず、一部の芸術家の創作物はすでに日本より高い評価を得ています。特に西洋の芸術界は絵画や彫刻に替わって芸術の理念を表現する「インスタレーション」の手法がますます用いられるようになってきましたが、中国ではまだ絵画と彫刻が盛んで勢いよく発展しています。そのため、絵画と彫刻の分野で生きる日本の芸術家にとって、中国芸術界の人々との交流は非常に有益な効果をもたらすことになります。ここ数年、多くの日本の芸術家が中国に留学し、水墨画を学んでいます。書道の交流の面でも非常に良好な発展情勢を保っています。

 

人民中国インターネット版 2017年3月14日

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