李克強総理:中国で金融のシステマティックリスクが起きる可能性はない

 

3月15日午前10時、第12期全国人民代表大会第5回会議の閉幕後、中国国務院の李克強総理は人民大会堂の金色ホールで記者会見を行い、内外記者の質問に答えた。

CCTB(中央人民放送局)の記者の金融危機に関する質問について、李総理は次のように述べた。

「危機」と言うと、今年の世界経済の不確定要素は非常に多いが、これは大きな外部的危機だと言える。中国からすると、経済発展しないことこそが最大の危機だ。中国が中・高の速度の安定的発展を保持すること自体が世界の安定に大きく寄与する事だ。

当然、我々自身にも無視できない危機が存在する。今あなたがおっしゃった金融危機もその一つだ。こうした危機に対しては我々は注意深く見守っている。危機的状況が発生した場合、すぐにターゲティング療法を施し、決して蔓延はさせない。

当然、中国の金融は総じて安全で、システマティックリスクが起きる可能性はない。それは我々には非常に多くの対処の方法があり、備蓄した多くの政策ツールはまだ用いられていない状況だ。財政赤字率は3%以内に収まっており、商業銀行の資本充足率は13%、貸倒引当金カバー率は176%でこれらのデータは多くの国を上回っており、特に国際的に確定した標準を大きく上回っている。したがって、我々には金融危機を防ぐ能力が十分にある。

当然、我々は中高速で走る中で、安全ベルトをしっかりしめ、急激な危機の発生を避け、地域的或いは系統的な金融危機を発生させないことが重要だ。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年3月15日

 

 

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