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3月16日、米国・シカゴで来賓が出席して行われた起工式(写真・汪平) |
米国現地時間3月16日、中車青島四方機車車両有限公司はシカゴで工場建設の起工式を行なった。これは中国が先進国に輸出する最大の地下鉄車両プロジェクトが全面的な建設段階に入り、総投資額1億ドル、敷地面積275ムー(約18ヘクタール)の新工場がシカゴに建設されることを象徴している。
2016年3月、シカゴ交通管理局は、中車青島四方がシカゴ地下鉄の846両、総額13億ドルの車両製造プロジェクトを落札した、と発表した。これはシカゴ史上最大規模の軌道車両調達プロジェクトであり、また中国が先進国に輸出する最大の地下鉄車両プロジェクトでもある。
双方が調印した協定に基づいて、中車青島四方はシカゴ地下鉄用に生産する車両は、現地で組み立てることになっており、現地化率は60%に達し、これによって中国企業がシカゴに組み立て工場を建設することになった。中車青島四方が着工したこの新工場は、シカゴで36年来初めての地下鉄車両製造工場であり、シカゴ南部工業団地に位置し、敷地面約18ヘクタール、工場面積約3万5400平方メートル。2018年5月に竣工し、10月に設備設置を完了、11月からの供用開始を見込んでいる。生産開始後、地下鉄車両の年間生産台数は168両を下回らず、少なくとも現地のために169人分の雇用機会を創出する。中車青島四方米国公司の劉成永社長は「新工場が生産する地下鉄車両は、現地でボギー台車組み立て、車両アセンブリー、調整を全て行う」と、紹介した。
中車青島四方がシカゴで生産する地下鉄車両は、中国の蘭新高速鉄道(甘粛省蘭州市-新疆ウイグル自治区ウルムチ市間)のために開発した高地寒冷の気候環境に耐えられる機動列車の成功体験を参考に、熟練し、先進的な技術に頼って、シカゴの地下鉄車両の安全運行と乗客の快適さを確保する方針である。(文・林剛)
人民中国インターネット版 2017年4月5日
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