中国の技術、中東の国民生活を改善

 

2000年以上前、数千キロにも及ぶ陸上・海上シルクロードが、中国と中東という古代文明が誕生した地域を結んだ。「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)は再び双方の距離を縮め、開放・包括・協力・ウィンウィンの精神が古代文明の新たな活力を引き出した。

一帯一路の提案を受け、中国の科学技術企業が相次いで海外進出している。先進的な技術と製品を中東に届け、現地の国民生活を着実に改善し、共同発展を実現している。

列車の洗車、現地に適した設備

サウジアラビア西部のメッカはイスラム教の聖地で、毎年数百万人のイスラム教徒が集まる。これによりメッカの交通圧力が倍増している。メッカは一年を通じ気温が高く、強い風沙が吹き、水不足に陥っている。この自然環境において都市ライトレールを用いる場合、清潔な状態を維持することは容易でない。中国企業は最高の解決策をもたらした。

中国神州高鉄技術株式有限公司国際事業部の呉建偉部長は記者に対して「メッカで清潔な電車を目にした場合、それは当社の技術成果だ。当社は現地に適した洗車設備を開発した」と述べた。

洗車は風沙の届かない、全密閉の屋内で行われる。刷毛には特殊技術が採用されており、列車の形状に従い洗車し、最高の効果を発揮できる。さらに列車表面の塗装、ガラス、ワイパーを損ねることもない。洗車用水は循環利用が可能で、現地の水不足に対応している。

メッカ都市ライトレールプロジェクトは、中国のレール交通海外進出プロジェクトの一つだ。サウジアラビア国王が今年3月に訪中し、同社を含む国内レール交通各社と事業提携の契約書に署名した。中国の先進的な製品と技術が、中東の人々の生活に進出しようとしている。

クリーンエネルギーを石油の代替品に

イラン東部は風力発電に適している。茫々たる砂漠に夕日が沈むなか、中国製の風力発電機が稼働していた。

この北京啓迪クリーンエネルギー科技有限公司が生産する風力発電機は、イラン初のメガワット風力発電機だ。この発電機には、仲間が加わろうとしている。設備容量20万kWのプロジェクトが間もなく稼働し、イランの数千世帯の電力を賄うからだ。

同社は中東で現在、太陽光や風力などのクリーンエネルギー技術の普及に取り組んでいる。文輝会長は「当社は技術を輸出し、これらの技術が現地に根ざし、人々に利益をもたらすことを願っている」と述べた。

情報技術が暮らしを便利に

アリババ・グループの馬雲会長は2014年9月にドバイを訪れ、ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム副大統領・首相・ドバイ首長と歓談した。双方はアリババの技術を用い、スマートなドバイを建設することを決定した。

アリババ傘下のクラウドコンピューティング企業である阿里雲は2年後、ドバイの中東データセンターが運営開始したと発表した。これは中東全域を覆う、阿里雲にとって世界7カ所目のデータセンターだ。

アラブの交通・通信・インフラ・電力・経済・都市計画という6大支柱にサービスを提供し、さらに中東のインターネット経済の高い潜在力を発掘する。

またアリババ傘下のブラウザ「UC」も、その整った機能により好評を博し、アラブでトップシェアのモバイルブラウザとなっている。アラビア語版のGoogleアプリストアで、同ブラウザの評価は4.5点、評価件数は1380万件に達している。5点満点の評価件数は1000万件弱。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年5月7日

 

 

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