より広大な世界へと向かう中国

 

「一帯一路」国際協力サミットフォーラムが近く開かれ、中国は「一帯一路」(the belt and road)の時を迎える。この節目において振り返ると、実に誇らしいものがある。2013年に習近平国家主席が「一帯一路」の種を植えた。それから3年余りで「一帯一路」イニシアティブは一粒の種から大樹へと成長した。「一帯一路」を通じて、中国はより広大な世界へと向かっている。「一帯一路」を通じて、世界はより壮麗な中国を発見している。(文:厳氷・本紙上級編集者。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

3年余りで、すでに100余りの国と国際組織がイニシアティブに積極的に呼応した。中国企業の対沿線国投資は500億ドル余りに達し、一連の重要事業が現地で成果を挙げ、沿線各国の経済発展を先導し、雇用を多数創出した。中国発の「一帯一路」イニシアティブの成果は世界に恩恵を及ぼす。このイニシアティブに各国がこれほど熱烈に応じたのはなぜか。

第1に、「一帯一路」には互恵・ウィンウィンの協力がある。千年前には絹織物、磁器、茶葉が中国の「名刺」だった。今や中国の新たな「名刺」は、高速鉄道、原子力発電、電子商取引、工業パークと、より魅力的だ。「一帯一路」の国際協力は成果を挙げ続けている。古代シルクロードは貿易によって富の移動をもたらした。現代の「一帯一路」は広範な国際協力によって民生に多大な利益をもたらしている。自動車、鉄道、雇用機会は経済的利益だ。中国は毎年「一帯一路」沿線国・地域の留学生数千人に政府奨学金を給付している。これは文化的利益だ。

第2に、「一帯一路」には心と心の触れ合う友人がいる。中国の「一帯一路」イニシアティブは一人芝居ではなく、各国の共同参加を歓迎する。勢力範囲を求めるのではなく、各国の共同発展を支持する。自国のみが楽しむ花園ではなく、各国が共に享受する多様な花園を造る。「一帯一路」は沿線国の経済発展を牽引すると同時に、沿線各国の人々の心と心の距離も縮める。開放と包摂の理念を堅持しているからこそ、中国のイニシアティブに賛同し、これを支持する国と人々が増えているのだ。

第3に、「一帯一路」には希望に満ちたビジョンがある。2016年1月16日、57カ国が「大合唱」して創設を計画したアジアインフラ投資銀行(AIIB)が北京で本格始動した。今年3月までに参加国数は世界銀行に次ぐ70カ国に拡大し、法定資本は1000億ドルに達した。開業から1年余りで、AIIBは17億ドル余りの融資で125億ドルの投資につなげ、いくつかの国のインフラ整備における資金調達の難題を解決した。AIIB、シルクロード基金に代表される投融資プラットフォームは予想を上回る成果を挙げ、希望に満ちている。

現代の「一帯一路」には、古代のシルクロードと海のシルクロードが依然はっきりと痕跡を留めている。2000年余り前、中国の張騫が西域へ使節として赴いた。700年余り前、イタリアのマルコ・ポーロが中国を遊歴した。600年余り前、中国の鄭和の率いる艦隊が帆を揚げ出航した。400年前、ドイツのクレーフェルトが杭州と絹織物貿易を始めた……中国と世界の経済・文化交流は古来絶えることなく続いてきた。21世紀の今日、今年5月14日に開催される「一帯一路」国際協力サミットフォーラムで、中国は再び各国の来賓を迎える。われわれは期待に満ちている。(編集NA)

 

「人民網日本語版」2017年5月11日

 

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