「一帯一路」建設は全人類に恩恵 内外の専門家

 

中国国際広播電台(CRI)の指導、国際在線(CRI Online)の主催、盤古智庫(Pangoal Institution)の協力による「‘一帯一路’建設:成果・チャンスと見通し」中国・海外専門家テーマシンポジウムが5月10日、北京市で開かれた。「一帯一路」で得た成果や直面する試練とチャンス、周辺国の関連構想との連動などをテーマに、王義桅、賀文桅、査道炯、龐中英など国内トップの「一帯一路」と国際問題研究の専門家や、ネパール、フランス、イタリア、エジプト、インド、カンボジア、ロシア、英国の外交官、学者、メディア関係者などが一堂に会し、素晴らしい討論を繰り広げた。

盤古智庫学術委員会・名誉主任、中国共産党中央委員会対外連絡部・元副部長の于洪君氏は、「一帯一路」について、習近平国家主席が打ち出し、中国が提唱したものだが、世界的に広がり、その成果は中国だけでなく、この大事業に関わる各国の国民に恩恵をもたらし、全ての人類・社会に寄与すると述べた。ただし、「一帯一路」は短期的には完成せず、一世代、さらには数世代の努力を要すると指摘。「一帯一路」の歴史的意義や時代的価値を研究すると同時に、リスクの研究も怠ってはならず、リスクシステムの確立も緩めてはならないとの見解を示した。

在中国ネパール公使参事官のハリスチャンダラ・ジミレイ氏は、「一帯一路」構想には、インフラ建設、貿易、対外投資、人員交流だけでなく、関連国・地域の共同利益をベースとした和平と安全の促進や、持続可能な協力の推進が含まれ、最終的には人類共通の福祉向上につながると分析。「私は‘一帯一路’構想の実施が各国の共通の夢をはっきりと示し、各国協力の新モデルを開いたと考えている」と話した。

インフラ建設に対する需要は各方面から注目されたテーマで、この分野には各国に寄与する成長の潜在力が存在する。在中国フランス大使館投資参事官のマンジン氏は、「一帯一路」の投資総額が41兆米ドルに上るとの試算を示した。「一帯一路」構想が世界の人々に対し、中国の持続的な開放政策を明らかにし、中国が世界でポジティブな機能をますます発揮していることを示したとしている。

「一帯一路」構想は3年余りで、トップダウン設計の整備、強力なサポート・保障体系の確立、協力協議の締結など多くの成果を上げた。これを踏まえて盤古智庫シニア研究員の高楊氏は、「一帯一路」建設の中核的理念が次第に周辺国と国民の共通認識となり、共同議論・共同建設・共有の基本原則もますます知られるようになったと述べた。

カンボジア・中国問題の評論家、陳世龍氏は、中国とカンボジアの協力をめぐる多くの成果を挙げ、「カンボジアは‘一帯一路’の実質的な受益国の一つ」と話した。中国が、世界経済の回復と発展を推進する動力で、地域と世界の政治的安定を維持する重要な要素でもあると説明。中国が経済グローバル化と利便化を促進する機能を発揮しており、「一帯一路」構想は世界の包括的発展につながるとの見方を示した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年5月14日

 

 

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