国際的影響力を持つイノベーション起業センターの設立を急ぐ成都

 

柔軟な政策と多くの企業のこの地における成功例のため、経験のある企業や起業した企業が続々と、中国西部の中心都市である成都に、成長の場所を求めてやって来ている。

長い歴史と独特な文化、素晴らしい食。成都は人に深く愛されるパンダの繁殖・生育の天国であるだけでなく、中国の起業とイノベーションにおける注目の地となっている。中国政府の大きなサポートにより、成都は近年、主に起業したての企業に対する一連の優遇政策を実施し、成都を新たな「シリコンバレー」にしようとしている。

多くの企業が成都という安全な繭の中で、新たな政策による奨励措置を獲得している。成都極米(XGIMI)科技有限公司は新世代の高性能多機能プロジェクターのリーダー企業で、その目標はホームシアターの革新であり、この企業も多くの「成都への誘致政策」の利益に与った企業の一つである。

極米科技の創始者の一人である楊蓉氏は、現地政府は起業者をとても重視しており、彼らに大きなサポートを与えてくれると語る。

極米科技が政府の制定した多くの優遇政策によって得た利益はとても多く、例えば無料の事務所、特許申請の財務的奨励、国際投資者と創業者の交流プラットフォームの提供などで、楊蓉氏は、これらすべてが極米の成功に非常に重要な役割を果たしたと考えている。

このために、わずか3年で、この成都で生まれた科学技術企業は中国の小型ホームシアタープロジェクター市場の過半を占め、出荷量は世界市場における競争ライバル、韓国電子大手企業LGをはるかに上回っている。

極米科技は「成都への誘致政策」により利益を得て成功した企業の唯一の例というわけではない。2011年に成立した品果科技が開発したアプリ「カメラ360」は、すでに世界的に7億5000万のユーザーを持つ。

成都で生まれた企業が極米や「カメラ360」のように急速な発展をとげ、各業界におけるトップクラスの企業となっていることは、起業したての企業に対する成都の一連の優遇政策が成功を収めていることの証となるだろう。

 

 

 

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