瓊海
万泉河と「紅色革命」の聖地

 

田園にたたずむカフェ

もし美しい海を見飽きたら、瓊海の農村に行って、海の島の田園ムードを楽しむのも悪くない。訪れるなら、瓊海市嘉積鎮にある北仍村がお薦めだ。  北仍村に着くと、1本の曲がりくねった道が村を通っていて、細く高いビンロウの木が道の両脇に立ち並んでいた。数軒の人家が木陰に見える。道端には果物を売る店がたくさんあり、マンゴーやレンブ、ビンロウ、ドリアンなど、豊富な熱帯の果物が所狭しと置かれていて、まさに「果物の王国」と呼ばれている通りだ。 歩き疲れたら、コーヒーを飲んで足を休めよう。この村にある「草寮カフェ」は、今とても人気がある。2015年のボアオ・アジア・フォーラムが開催されたとき、各国首脳の夫人たちが村を参観し、このカフェで休憩してコーヒーを味わったためだ。

 北仍村にある村文化展示ホール

草寮カフェのオーナー、王秋香さんは北仍村の人だ。彼女の話によると、草寮カフェがオープンしたのは14年。当時、海南省は美しい郷村の建設を推進しており、北仍村一帯には青々とした山河があり、空気も清々しく、都会から大勢の人々がここに来てのんびりと散歩したり、「農家楽」(農家民宿や農家レストラン)を体験したりしていた。王さんはそれまで10年余り、都市で出稼ぎをしていたが、地元に帰って働きたいと思っていた。農村の環境が徐々に整備され、旅行者も増加したため、王さんは「カフェ経営に投資して、旅行者にサービスを提供したら、きっとうまくいく」と考えた。そうして、友人の助けを借り、草寮カフェをオープンした。美しい田園風景が大勢の旅行者を引きつけた。特に15年のボアオ・アジア・フォーラム以降、同地において草寮カフェは一気に有名になり、経営もますます順調になった。王さんによると、現在、同店の売上げは毎月約2万元あり、店舗も増築して大きくしたという。

 草寮カフェのオーナー、王秋香さん

北仍村では、散歩やコーヒー以外にも、おいしいものを食べたり、温泉に入ったり、山林や田畑で農家の楽しい暮らしを体験したりできる。

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