万寧 
多彩な植物と敬老の気風

 

世界的な長寿の里

恵まれた気候や風土、および健康なライフスタイルのおかげで、万寧には大勢の高齢者が暮らしており、同地は「長寿の里」という美称を得ている。

万寧市万城鎮の益民村で、われわれは107歳の孔繁琇さんに会った。これほど高齢でも、なおかくしゃくとしている孔さん。現在、四世代で同居しているが、息子の孔向波さん(64)によると、「天気が良いと、父はつえを突いて庭に座っています。ここ数年、少し耳が遠くなりましたが、それでも毎日、新聞を読み続けています。普段食事のときは、骨付き肉を特によく食べます。体はずっと健康で、80歳のときでもまだよく畑仕事をしていました」。長寿の秘訣を尋ねると、孔向波さんは、「父はたばこも酒も飲まないという生活を続けてきました。良好な生活習慣と朗らかな心持ちが重要な要因の一つなのではないでしょうか」と答えた。

 107歳になる孔繁琇さん

益民村には1800人余りの村人がいるが、村民委員会の責任者の説明によると、村全体で最も長寿なのは孔繁琇さんで、現在、村には100歳以上の高齢者が2人、80歳以上が81人いるという。村民委員会では資料を作成し、高齢者が誕生日を迎えると、お祝いのケーキを贈ることにしている。この伝統は村で何年も続けられており、ここには敬老の気風が色濃く漂っている。

万寧には、万城鎮のように長寿の高齢者が多数暮らす地域がほかにも多くある。2013年11月22日、国際人口高齢化長寿化専門家委員会は万寧市に「世界長寿の里」という称号を授与すると宣言し、「世界長寿の里」の扁額と証書を授けた。万寧は名実共に「長寿の里」となったのである。

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