BRICSビジネスフォーラム、経済発展と互恵協力に新たなシグナル

 

シグナル2:更なる貿易の利便性向上、世界の経済規模拡大へ

 

中国商務部の王受文副部長は、「BRICS5カ国の経済規模は世界全体の23%を占めるが、対外貿易の占める割合は16%に過ぎない。経済規模と比較すれば、貿易の成長潜在力は非常に大きい」と指摘する。

今回のフォーラムでは、世界経済成長の原動力が不足し、保護主義が台頭するなか、如何に協力の枠組みを整え、協力分野を開拓、BRICS諸国の相互補完性と多様性を充分に発揮して試練に対応するかが、経済界代表の注目の的となっている。

BRICS諸国のEポート・ネットワーク構築、「BRICS諸国投資便利化綱要」の批准から、「BRICS国際サービス貿易協力ロードマップ」の作成、電子商取引協力の具体的行動推進、――まで、参加者はBRICS厦門サミットの経済貿易分野での成果に期待している。BRICS諸国の貿易利便性向上、世界経済規模の拡大により、より多くの国の人々がチャンスを共に享受できることを目指す。

 

シグナル3:金融サービスで投資の潜在力を喚起、金融協力で経済成長を後押し

 

BRICS諸国にとって、相互の投資潜在力を喚起し、経済の安定成長を維持するには、効率の高い資金の流れと金融サービスが必要となり、金融協力の強化と発展は避けて通ることができない。

新興国が独自に設立、主導する史上初の国際的多国間開発銀行であるBRICS新開発銀行(NDB)は、開業から2年で目覚ましい業績を上げた。

フォーラム期間中、BRICS新開発銀行(NDB)のカマート総裁にメディアが注目した。カマート総裁は、「NDBが各国に融資を行うときは現地通貨を供給している。今後、ハードカレンシー(国際決済通貨)への依存度が低下すれば、世界の経済発展はより安定に向かい、発展途上国と新興国の発展も一段と安定するはずだ」と述べた。

金融が流れる水となってこそ、実体経済という樹が潤う。王受文副部長は、「BRICS諸国も金融の監督管理で協力を強化し、マネーを流すべきところに流せば、実り豊かな経済成長が確保できる」との見方を示した。

 

チャイナネットより2017年9月4日

 

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