「BRICS+」、協力の友達の輪を広げる

 

世界経済の発展が依然として低迷し、グローバル経済ガバナンス改革が課題を迎えるなか、BRICSの今後はどうなるのだろうか、次の10年はどのように協力すべきだろうか、中国はどのような力を発揮するべきだろうか。中国・グローバル化シンクタンクで開かれたBRICS協力シンポジウムにおいて、専門家らが意見を述べた。

国務院発展研究センターアジア・アフリカ発展研究所元所長の周暁晶氏は「アモイ会議により中国とBRICS各国が手をつなぎ、次の10年の協力枠組みを検討・確定すると信じている。これは非常に重要だ。今回の会議の大きな見どころは、『BRICS+』だ。これを通じてBRICSの友達の輪を広げ、世界共同繁栄の目標を実現する」と述べた。

中国社会科学院世界経済・政治研究所国際政治経済学研究室副主任の徐秀軍氏は、BRICSの協力の過去と未来について検討し、「BRICS+というモデルは、BRICSの協力が新しい段階に入っており、BRICSの協力に新たな原動力を注げることを意味している。BRICSの枠組みはほぼ固まっており、協力の位置づけがさらに明確になっている。BRICSの協力は、新興市場・発展途上国がグローバルガバナンスに参与するための場であり、既存の世界経済ガバナンスの重要な場であるG20と連結している。BRICSの協力もより実務的であり、協力の原動力は依然として旺盛だ。現在の世界における脱グローバル化の流れと内部の傾向は、BRICSのこの開放・包括・協力・ウィンウィンという理念に、新たな国際的空間を与えている」と指摘した。

中国・グローバル化シンクタンク客員上席研究員、中国人民大学国際関係学院院長の時殷弘氏は「新型グローバル化は複数の勢力によって切り開き、輝く必要がある。BRICSは一つの全体として、新型グローバル化の開拓者の一人だ。若いBRICSは体制の発展、文化、発展の程度、世界情勢などの壁に直面している。解決が比較的容易な、一定期間内に進展のある分野に着手し、加盟国の意見を十分に聞き取った上で協議することができる。加盟国拡大も、BRICSの柔軟性を高め、より多くの合意をまとめる機会をもたらすだろう」と分析した。

中国・グローバル化シンクタンク客員上席研究員、対外経済貿易大学国際経貿学院教授の崔凡氏は「BRICSは現在のグローバルガバナンス体制の必然的な産物だ。発展途上の大国の連携枠組みのさらなる改善により、さらに多くの声をあげる必要があり、BRICS+は絶対に正しい方向だ。BRICS+は層状枠組みであるべきだ。中心的な大型発展途上国のほか、その他の形式の加盟国とオブザーバーを受け入れる。これにより連携のコストを低く抑え、より強い影響力を持つ」と話した。

 

チャイナネットより2017年9月4日

 

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