10月18日、中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)は北京の人民大会堂で行われた。習近平総書記は大会に報告を行ったときに、新時代の中国の特色ある社会主義思想は全党・全国人民が中華民族の偉大な復興の実現に向けて奮闘する上での行動指針だと述べた。
習近平総書記は次のように指摘した。第18回党大会以来、国内外の情勢の変化とわが国の諸事業の発展に伴い、われわれには重要な時代的課題が突き付けられるようになった。それは、◇「新時代において、どのような中国の特色ある社会主義を堅持し発展させるのか、いかにして中国の特色ある社会主義を堅持し発展させるのか」という問い――具体的には、新時代において中国の特色ある社会主義を堅持し発展させる上での総目標・総任務・総体的配置・戦略的配置、発展方向・発展パターン・発展原動力・戦略的段取り・外部条件・政治的保証といった基本的問題に理論と実践を結びつけて系統的に答えなければならないという課題であり、◇中国の特色ある社会主義をよりよく堅持し発展させることができるように、経済、政治、法治、科学技術、文化、教育、民生、民族、宗教、社会、生態文明、国家安全保障、国防・軍隊、「一国二制度」と祖国統一、統一戦線、外交、党建設など各方面について、新たな実践に立脚して理論的分析と政策的指導を行う必要があるという課題である。
習近平総書記は、この重要な時代的課題を中心に据えて、わが党はマルクス・レーニン主義、毛沢東思想、鄧小平理論、「三つの代表」重要思想、科学的発展観を導きとすることを堅持し、思想を解放すること、事実に基づいて真理を追求すること、時代とともに前進すること、真実を求めて実践に励むことを堅持し、弁証法的唯物論と史的唯物論を堅持し、新たな時代的条件と実践の要請を緊密に結びつけ、全く新しい視野に立って共産党の執政法則、社会主義の建設法則、人類社会の発展法則に対する認識を深め、困難に満ちた理論探究に取り組み、重要な理論革新の新たな成果を収め、「新時代の中国の特色ある社会主義」思想を形成したと述べた。
習近平総書記は次のように指摘した。新時代の中国の特色ある社会主義思想は、以下の八つの点を明確にしている。◇中国の特色ある社会主義を堅持し発展させる上での総任務は、社会主義現代化と中華民族の偉大な復興を実現し、小康社会の全面的完成を土台に、二段階に分けて今世紀中葉までに、富強・民主・文明・調和の美しい社会主義現代化強国を築き上げることであると明確にしている。◇新時代のわが国の主要な社会矛盾は人民の日増しに増大する素晴らしい生活への需要と発展の不均衡・不十分との矛盾であり、人民を中心とする発展思想を堅持し、個々人の全面的な発展と全人民の共同富裕を不断に促進しなければならないと明確にしている。◇中国の特色ある社会主義事業の総体的配置は「五位一体」であり、戦略的配置は「四つの全面」であると明確にし、道・理論・制度・文化への自信を固めるよう強調している。◇改革の全面的深化の総目標は、中国の特色ある社会主義制度を充実・発展させ、国家統治体系・統治能力の現代化を推し進めることであると明確にしている。◇法に基づく国家統治の全面的推進の総目標は、中国の特色ある社会主義法治体系を整備し、社会主義法治国家を建設することであると明確にしている。◇新時代における党の軍隊強化目標は、「党の指揮に従い、戦闘に勝利でき、優れた気風をもつ」人民軍隊を建設し、人民軍隊を世界一流の軍隊に築き上げることであると明確にしている。◇中国の特色ある大国外交は、新型国際関係の構築を促し、人類運命共同体の構築を促さなければならないと明確にしている。◇中国の特色ある社会主義の最も本質的な特徴は中国共産党の指導であり、中国の特色ある社会主義制度の最大の優位性は中国共産党の指導であり、党は最高の政治的指導勢力であると明確にし、新時代の党建設の総要求をうち出し、党建設における政治建設の重要な地位を際立たせている。
習近平総書記は次のように強調した。新時代の中国の特色ある社会主義思想は、マルクス・レーニン主義、毛沢東思想、鄧小平理論、「三つの代表」重要思想、科学的発展観を継承し発展させたものであり、マルクス主義の中国化の最新の成果であり、党と人民の実践経験と集団的英知の結晶であり、中国の特色ある社会主義理論体系の重要な構成部分であり、全党・全国人民が中華民族の偉大な復興の実現に向けて奮闘する上での行動指針であり、必ず長期にわたって堅持しかつ不断に発展させなければならない。
新華ネットより2017年10月18日 |