中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)は10月18日、北京の人民大会堂で開幕した。習近平総書記は大会に報告を行ったときに、「一国二制度」を堅持し、祖国統一を推し進めると強調した。
習近平総書記は、事実が立証しているように、「一国二制度」は歴史的懸案であった香港・澳門(マカオ)の問題を解決する最善の策であり、祖国復帰後の香港・澳門の長期的な繁栄・安定を保つ最善の制度でもあると指摘した。
習近平総書記は次のように強調した。香港・澳門の長期的な繁栄・安定を保つためには、「一国二制度」、「香港住民による香港管理」、「澳門住民による澳門管理」、高度の自治という方針を全面的かつ正確に貫徹し、憲法と基本法に厳格に則って事を運び、基本法の実施にかかわる制度・仕組みを十全化しなければならない。特別行政区の政府と行政長官が法に基づく施政を通して積極的に役割を果たし、香港・澳門の各界の人々を団結させ率いて、心を一つにして発展と調和をはかり、民生の保障と改善に取り組み、民主を秩序正しく推進し、社会の安定を維持し、憲法によって定められた国家の主権・安全・発展の利益を守る責任を履行するのをサポートしなければならない。
香港・澳門が国の発展の大局に融け込むようにサポートし、粤港澳(広東・香港・澳門)大湾区の建設や、広東・香港・澳門間の協力、汎珠江デルタの地域的協力をはじめ、内地と香港・澳門との互恵協力を全面的に推進し、内地で就業・起業するなど発展を求める香港・澳門の住民の便宜をはかる政策措置を策定し、充実させる。
習近平総書記は、われわれは愛国者を主体とする「香港住民による香港管理」、「澳門住民による澳門管理」を堅持し、祖国を愛し、香港・澳門を愛する勢力を大きく発展させ、香港・澳門の同胞の国家意識と愛国精神を強化し、これにより香港・澳門の同胞が祖国の人民とともに民族復興という歴史的な責任を担い、祖国の繁栄富強という偉大な光栄を分かち合うようにすると述べた。
台湾問題について、習近平総書記は台湾問題の解決と祖国の完全統一の実現は中華民族のすべての人々の共通の願いであり、中華民族の根本的利益にかかわるものであり、「平和的統一、一国二制度」という方針を引き続き堅持して、両岸関係の平和的発展を推進し、祖国の平和的統一のプロセスを進めていかなければならないと述べた。
習近平総書記は次のように強調した。一つの中国の原則を体現する「92年コンセンサス(九二共識)」は、両岸関係の根本的な性質をはっきりと規定しており、両岸関係の平和的発展を確保するカギである。「92年コンセンサス」という歴史的事実を承認し、両岸が同じ一つの中国に属していることを認めれば、両岸双方は対話を行い、話し合いによって両岸同胞が関心を集めている問題を解決することが可能となり、台湾のあらゆる政党や団体と大陸との往来における障害もなくなるであろう。
習近平総書記は次のように述べた。われわれは「両岸は家族である」という理念を貫き通し、台湾の現行の社会制度と台湾同胞の生活様式を尊重し、大陸の発展のチャンスをだれよりもまず台湾同胞と分かち合うことを願っている。われわれは両岸間の経済・文化面の交流と協力を拡大し、相互利益・互恵を実現し、台湾同胞の大陸での就学・起業・就業・生活のために大陸同胞と同等な待遇を逐次提供し、台湾同胞の福祉を増進していく。われわれは両岸同胞が中華文化をともに発揚するのを促し、精神面で意気投合するのを促進していく。
習近平総書記は次のように強調した。われわれは国家の主権と領土保全を断固として守り、国家の分裂という歴史的悲劇が繰り返されることを断じて許さない。祖国を分裂しようとする活動には必ずすべての中国人が断固反対する。われわれには「台湾独立」勢力のいかなる形の分裂活動をうちやぶる断固たる意志とあふれる自信と十分な能力がある。われわれは、いかなる者、いかなる組織、いかなる政党がいかなる時にいかなる方式によって、中国のいかなる領土を中国から切り離すことも絶対に許さない。
習近平総書記は次のように表明した。中華民族の偉大な復興を実現することは、すべての中国人の共通の夢である。香港・澳門・台湾同胞を含めたすべての中華民族の人々が歴史の大勢に順応し、ともに民族の大義を担い、民族の運命を自分の手にしっかりと握りしめるかぎり、中華民族の偉大な復興という美しい未来をともにつくることができる、とわれわれは確信している。
新華ネットより2017年10月18日
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