記者の質問に答える張宏森・新聞出版広播電影電視総局副局長
質問をする北京週報雑誌社の蘭辛珍記者
10月20日午前10時、中国共産党第19回全国代表大会プレスセンターは北京メディアセンター2階の記者会見ホールで、「思想道徳と文化建設の強化に関する状況」について記者会見を開いた。中国共産党中央宣伝部副部長の孫志軍氏、中央文明弁公室専任副主任の夏偉東氏、文化部副部長の項兆倫氏、新聞出版広播電影電視(放送・映画・テレビ)総局副局長の張宏森氏が思想道徳と文化建設の強化に関する状況を説明し、記者の質問に答えた。
張宏森氏は北京週報雑誌社の記者の質問に対し次のように述べた。「この5年間、中国の映画産業は全世界が注目する成果を上げた。『智取威虎山(タイガー・マウンテン 雪原の死闘)』『湄公河行動(オペレーション・メコン)』『狼図騰(神なるオオカミ)』『西遊記之大聖帰来(西遊記 ヒーロー・イズ・バック)』『戦狼2』など、優秀な作品が生まれた。2012年、中国の映画興行成績は170億7300万元(うち国産映画は48.46%)、都市部の映画館スクリーン数は1万3000枚、観客動員数は延べ4億6600万人だったが、2016年末には、映画興行成績が492億8300万元(国産映画は58.33%)、都市部の映画館スクリーン数が4万9000枚に達し、観客動員数は延べ13億7200万人だった。中国はすでに国産映画が主導的地位を占める、世界第2の映画市場となった。
5年間で映画産業がここまで繁栄・発展したことは、以下のような取り組みと切り離せない。
(1)人民を中心とした創作の方向性を堅持し、社会主義核心価値観を大いに発揚し、中国に関するストーリーを題材とした。
(2)映画産業体制メカニズム改革を深化し、社会的パワーの映画事業発展への参加を絶えず促し、さまざまな経済体制、所有制、社会的パワーが共に中国映画発展に参加する新たな局面が形成された。
(3)革新による駆動を堅持した。創作面では映画の題材・体裁・類型・形式を絶えず開拓し、人材育成面では従来のモデルを打破し、様々なレベルや形式で中国映画の新たなパワーの台頭を後押しした。
(4)対外開放を堅持し、対外協力にいっそう力を入れた。中国はすでに20カ国と合作映画製作についての覚書に署名しており、開放・競争、協力・ウィンウィンの局面が形成されつつある。
「北京週報日本語版」2017年10月20日 |