最近の成都取材の中で、記者はこの都市の人材に対する渇望を感じ取った。

自動車修理工も、大学卒業後起業中の若者も、数百人を率いてバイオ医薬品の最先端の科学技術に取り組んでいる留学帰国組も、成都にやってきた理由を聞くと、誰もが申し合わせたかのように、成都の「寛容性」を口にする。

今年、成都は「スーパーシンプル移住」政策を発表した。45歳以下の若者は大学学部卒以上の学歴証明と身分証明書があれば、成都に移住することができるというものである。

この政策が発表されるやいなや、各方面からの盛んな称賛を受けた。統計によると、11月9日までにすでに8万8000人が成都に移住したが、そのうち学部卒が7万7000人、修士が1万200人、博士以上が586人であった。

同様に、最近発表された「2017年海外留学帰国者の就業力調査報告」によれば、中国の海外留学帰国者はもはや北京や上海、広州といった一線都市ではなく、成都などの迅速に興起しつつある新興都市に向かう傾向となっているという。

実際に、成都の人材募集範囲はもはや国内だけにとどまっていない。米国ビジネスの内部サイトがPR Newswireの記事を引用し、成都はカナダや米国、ドイツなどの多くの国で人材を求めていると報道した。この報道では「中国西部の猛烈な発展とハイテク人材に対する渇望は、成都をイノベーションと起業の天然の温床としている」と評価している。

　先日開かれた新経済発展大会でも、成都は再三競争力の強みを強調していたが、これがまさに「人材」のことである。