五代十国時代の宮廷楽団 成都で「復活」 |
【新華社成都 4月19日】棺が納められた室が中国で唯一地上にある皇帝陵、四川省成都市の永陵の中にある宮廷楽団の石刻「二十四伎楽」をコンセプトに創作された劇「伎楽・24」がこのところ、成都錦城芸術宮で初演され、「二十四伎楽」が演目の形で「復活」した。 永陵は中国の五代十国時代に前蜀を建国した皇帝、王建(西暦847年~918年)の陵墓で、1942年に発掘され、第1弾の全国重点文物保護単位リストに登録された。王健の石棺床の側面に浮き彫りの形で刻まれた「二十四伎楽」図は、唐時代と前蜀の宮廷楽団を描いたこれまでに発見された唯一の文化財。宮廷楽団は、2人の舞手、22人の楽士で構成され、20種類23点の楽器を演奏している。22人の楽士が演奏する楽器は3種に分類され、弦楽器は琵琶(びわ)、縦箜篌(たてくご)、箏(そう)の3種類、管楽器は篳篥(ひちりき)、笛、篪(ち)、笙(しょう)、簫(しょう)、貝の6種類、打楽器は拍板(はくばん)、正鼓(せいこ)、和鼓(わこ)、斉鼓(さいこ)など10種類となっている。また草笛も含まれている。同石刻には唐代末期から五代十国時代の宮廷楽団の盛大な規模や壮大な情景が表現されている。一部の楽器は西アジアや中央アジアから伝わったものでシルクロードの風情に溢れており、中国古代文明の開放性や包容力を示している。
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