華西村は、江蘇省江陰県にあり、揚子江デルタの中部に位置する。1961年、村が建設された当時は、面積は0.96平方キロメートル、全人口は600人余り、1人あたりの年平均所得はわずか53元であった。
村の幹部、呉仁宝のリーダーシップの下、華西村は、小規模な工業によって村を興し、小から大へ、貧から富へ、と、50年あまりの間に巨大な変化をとげた。現在、華西村では、鉄鋼業、紡績業、旅行業が三大支柱の産業であり、58の企業、60億元あまりの固定資産を持つ。
2001年からは、付近の村々とともに豊かになるため、周辺の20の貧しい村を前後して華西に合併し、大華西村を組織している。面積は、35平方キロメートルに拡大し、人口は3万人余りに増加した。数年の努力を経て、合併ののち、周辺の村の村民の生活には、明らかな変化が現れている。これ以外に、華西村は、寧夏回族自治区や、黒竜江省にも、「華西村」を興し、幹部、資金、技術、プロジェクト項目など各方面において大きな支持を与え、これらの貧困地区が早期に富裕の道を歩めるよう助けている。全国各地から村の幹部5万人余りが華西村を研修に訪れ、彼らの進んだ経験を学んでいる。
豊かさの共有は中国の新農村建設の根本であり、核心的目標である。現在、中国の農村の発展は平衡を欠き、大部分の農村は貧しく遅れた状態にある。華西村の人々はその土地に適した方法をとり、現実と折り合わせながら、社会主義の新農村を建設し、豊かさを共有する発展の道を歩みだしている。
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