|
| 嗚哇山歌 | 花瑶の人々はほとんど誰もが「山歌」の名手のようだ。先祖代々歌い継がれてきた彼らの「嗚哇山歌」は、国の無形文化遺産に認定されている。「嗚哇山歌」は15の調子を有し、それぞれの調子ごとに数百の歌がある。野良での仕事の時に山歌は掛け声の役割も持ち、人々の気持ちを奮い立たせる。 | | | 刺繍 | 花瑶の刺繍入りスカートの模様は非常に多彩だ。草花や樹木、鳥や獣、人や生活、歴史や伝説など、どんな柄も見ることができる。自由奔放な想像に任せたものさえもあるが、一着のスカートにはなんと30万針の刺繍が施されているのだという。 | |
| 虎形山ヤオ族郷の女性はとりわけおしゃれ好きで、彼女たちの服装やアクセサリーは一貫して祖先から受け継いだ古く、こまごまとして、奇怪で、伝統的なスタイルを持つ。遠くから見ると眼が覚めるように美しく多彩で、まるで鮮やかな花の海のようだ。そこで、人々は彼らを「花瑶」と呼ぶようになった。 |
|
|
|
|
|
虎形山ヤオ族郷は湖南省を南北に走る雪峰山脈の東のふもとにあり、標高は平均で1320メートルあり、気温も平地とはかなり違う。ここは降水量が多く、四季がはっきりしており、気候はおだやかで、冬暖かく夏涼しく、年間平均気温は摂氏11度となっている。 |
|
花瑶は謎めいたエスニック集団だ。1950年代初期の民族認定ではヤオ族に分類されたが、このたった6000人ほどの「ヤオ族の一派」は実はヤオ族の始祖とされる盤王のことも知らなければ、ヤオ族の祝祭日を祝ったこともない。彼らの身なりにヤオ族の痕跡はまったく見当たらない。 | |