節句(せっく)(传统节日)

2018-02-27 15:11:25

=福井ゆり子 翻訳/編集=銭海澎

中国に住んでいた時、「日本では春節を祝わないのか」としばしば聞かれた。「新暦の正月を祝うから、旧正月は祝わない」と答えたものだが、その理由としては、現在の暦で1月1日を祝うほうが合理的であるし、二回も正月を祝うのは変だし、旧暦で祝う必要性を感じないためだと思う。逆にどうして中国人は旧正月にこだわるのか不思議なくらいだ。

我在中国生活的时候,经常有人问我:“在日本会庆祝春节吗?”我的回答是:“日本庆祝阳历新年,不庆祝农历新年。”因为我认为,以现在的历书来看,庆祝11日的新年比较合理,而且庆祝两次新年也很奇怪,所以,没必要庆祝农历新年。而这一提问倒是让我纳闷起来:为什么中国人偏偏要庆祝农历新年呢?

しかし、北京に住んでみて感じたのは、もともとこうした暦や節句は中国から来たものだけあって、中国の季節感にはぴったり合致するな、ということだ。「寒さも春節までだからあと少し頑張れ」と言われ、確かにその通りだと感じ、88日頃の立秋を過ぎると、暑さもなんとかやり過ごせるようになる。日本では88日頃といえば暑さの盛りで、「どこが秋なんだ!」と思っていたので、中国に行って節句と実際の季節との合致にとても納得したものだ。

然而,在北京居住了一段时间之后我的感受是,正因为现在的历书和传统节日源自中国,所以非常完美地契合了中国的季节感。中国人常说“冷不过春节,再坚持一下就暖和了”,我深有同感。过了88日前后的立秋,暑气也就渐渐消退了。而在日本,由于88日前后正是暑气当头,人们会不解:“哪里有秋天!”所以来到中国,才恍然大悟传统节日和季节是完美对应的。

しかし、中国から伝わった節句の一部は、今も日本に季節の行事として残っている。これらの節句は日本に伝わった後、仏教や日本古来の行事と融合したために、しっかり根付いたのだろう。さまざまな節句が行われていた中で、江戸時代にそのうちの5つが公的に祝日とされ、五節句注1とされた。それは、人日(じんじつ)の節句、上巳(じょうし)の節句、端午(たんご)の節句、七夕(たなばた)の節句、重陽(ちょうよう)の節句のことで、すべて縁起がよいとされる奇数日に設定されている。

不过,源自中国的一部分传统节日,现在也作为日本的时令活动保留了下来。这些传统节日传到日本之后,和佛教以及日本自古以来的仪式相融合,从此深深扎根于日本的文化中。在举行各种各样的传统活动的过程中,江户时代将其中的五个节日定为官方节日,称其是“五大节日1”。它们分别是人日、女孩节、端午节、七夕节和重阳节,且都被设定在寓意大吉大利的奇数日。

 

また、この五節句以外の節句を雑節といい、その一つとして、各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日に行われる節分がある。現在、節分というとふつう立春(毎年2月4日頃)の前日のみを指し、この日には厄払いのために豆まき注2をする風習がある。

除了这五大节日以外的传统节日叫做“杂节”,其中之一就是四季开始日(立春、立夏、立秋、立冬)的前一天“节分”。现在所说的“节分”,通常专指立春(每年24日前后)的前一天,这天为了消灾,有撒豆驱邪2的习俗。

これらの節句は現在、5月5日の子どもの日以外は公的な休日ではなく、多くの人はこれらの節句を祝うことなく生活している。でもこうした節句は、桃、菖蒲、菊といった季節の花々と強い結びつきがあるなど、季節を演出する機能を持っているため、街角の飾り物や季節イベントとして、今も節句の伝統は生き残っている。

这些传统节日到了今天,除了55日的儿童节以外都不是法定假日,许多人都不再庆祝这些节日。然而,这些传统节日和桃花、菖蒲、菊花等与季节有关的花密切相关,发挥着季节代言人的作用,所以,通过街头装饰或应季活动,这些过节的传统习俗流传至今。

注释

注1五節句

人日の節句:1月7日で、七草の節句とも言われ、七草粥を食べる。七草とはセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロという7つの野草のこと

上巳の節句:3月3日で、桃の節句、雛祭りとして知られ、雛人形を飾る。女の子の成長を祈るお祭り

端午の節句:5月5日で、現在の子どもの日。男の子の成長を祈るお祭りで、鯉のぼりを立てたり、菖蒲(しょうぶ)湯に入ったりする

七夕の節句:7月7日で、星祭りとも言われ、願い事を笹竹に吊るす風習がある

重陽(ちょうよう)の節句:9月9日で、菊を鑑賞する行事が行われる

五大节日

人日:17日,也叫做七草节,当天要喝七草粥。所谓七草,指的是水芹、荠菜、鼠曲草、繁缕、宝盖草、芜菁、白萝卜。

女孩节:33日,也叫做桃花节、偶人节,过节时要装饰偶人,祈祷女孩成长。

端午节:55日,即现在的儿童节(原为男孩节,但由于女孩节不是法定假日,会有不公平的感觉,所以现在这一天不仅限于男孩过节——译注),寓意祈祷男孩成长,当天要竖起鲤鱼旗,还有泡菖蒲浴的习俗。

七夕:77日,也叫做祭星节,有将心愿写在竹板上悬挂起来的习俗。

重阳节:99日,会举行赏菊活动。

注2豆まき

鬼に扮した人に向かって、「鬼は外、福は内」と言いながら炒った大豆を投げつけ、家の外に追い払うことで、厄払いを行う。また年の数だけ炒り大豆を食べるという風習もある。

撒豆驱邪

一边口中念着“福进来!鬼滚开”,一边向装扮成鬼的人投掷黄豆,意为将其驱赶出家门,以此消灾。也有吃和自己年岁相同数量的炒黄豆的习俗。

 

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