冬の足音が近づく晩秋は温かい食べ物が恋しくなる頃です。炒めものが多いと思われがちな中国料理ですが、煮込み料理も少なくありません。中国の煮込み料理は、「炒め煮」が主流。材料を炒めて煮れば煮くずれがしにくく、材料を小さめに切れば時短にもなります。今秋は中国式煮込み料理をぜひ食卓に。 

材料（3人分） 

鶏もも肉　3本 

ジャガイモ　1個　 

ピーマン　1個 

花椒　少々　八角　1個 

桂皮（シナモン）　1かけら 

月桂樹の葉（ローリエ）　2枚 

赤唐辛子　3本（日本の鷹の爪は辛いので1/2～1本で充分） 

玉ネギ　1/2個　小ネギ　6本 

ニンニク、ショウガ　各適量 

調味料　油、塩、醤油、老抽（中国のたまり醤油）、酒、氷砂糖 

つくり方 

①鶏肉、ジャガイモ、ピーマン、玉ネギは一口大に切り、ショウガは薄切り、ニンニクは半割にする。 

②鍋に水をたっぷり取り、ショウガ３～４枚、小ネギ（結ぶ）２本、酒大さじ２を入れて鶏を入れて中火で沸騰させ、浮いてきたアクをすくってさらに１分煮てから冷水で鶏をよく洗う。 

③鶏肉をひたひたくらいの氷水につけて７～８分置く。こうすることで肉に弾力が出て口当たりが良くなる。 

④中華鍋かフライパンで少量の油を熱してから氷砂糖10㌘を入れ、弱火にしてよく混ぜながら溶かしてカラメルにする。水気を切った鶏肉を入れ、全体にカラメルのいい色が均等につくよう混ぜる。 

⑤④にショウガ３～４枚、ニンニク４～５かけ、八角、桂皮、花椒、赤唐辛子を入れてさっと炒め、ジャガイモを入れて１分ほど炒めたらひたひたくらいの分量の水を注ぎ、月桂樹の葉、小ネギ（結ぶ）３～４本、老抽３～４滴、醤油大さじ１、塩少々を入れ、沸騰したら弱めの中火にして15分ほど煮込む。 

⑥水分がほとんどなくなったらピーマンと玉ネギを入れ、火を少し強めてあおり炒めをし、煮汁にとろみがついたら出来上がり。  

私たち夫婦は作るのも食べるのも大好きな食いしん坊。この料理は結婚前によく作った思い出の味で、今もこの料理を作るたびに恋愛時代が思い出されます。コツは鶏肉をしっかり湯通しして生臭みを抜くこと。砂糖を炒めてカラメルにすれば、色艶ともに数段グレードアップ。味付けを濃い目にすれば、最高の「ご飯泥棒」になりますよ。