逛魚燉豆腐(ハゼクチと豆腐のみそ煮込み)
中国では渤海から杭州湾まで幅広く生息するハゼクチは、日本でとれるハゼの中で最も大きく、福岡近辺でしか見られない、珍しい魚です。中国ではさまざまな料理にして食べますが、海鮮が豊富な青島では、冬の味として愛されています。クセは少なくきめ細やかな肉質なので、豆腐との相性は抜群。山東料理らしく、みそ仕立てがわが家の味です。
材料(4人分)
ハゼクチ 3尾(イシモチやサバでも可)
木綿豆腐 1丁
長ネギ、ショウガ、ニンニク 各適量
大豆みそ 大さじ3
料理酒 大さじ2
醤油 大さじ2
たまり醤油 大さじ1/2
砂糖 大さじ1
塩 適量
香菜、小ネギ 各適量
つくり方
①ハゼクチはワタを取り、塩でもんで表面のぬめりを取ってからよく洗いぶつ切り。豆腐は大きく切って湯通し、香味野菜は薄切りにする。
②中華鍋に油を熱し、香味野菜を炒めて香りを出す。
③火を弱めて豆みそを加え、炒めて香りが出たら水を入れて沸騰させる。
④切ったハゼクチと調味料を入れ、沸騰したら豆腐を入れて20分ほど弱火で煮込む。
⑤最後に火を強めて煮汁を煮詰める。盛り付けたら香菜と小ネギのみじん切りを散らす。
高校の頃、家がエビの養殖をしている同級生に「とれたてのエビを食べさせてあげる」と誘われ、彼女の家に遊びに行ったときのことです。新鮮なエビとともに運ばれてきたのが、このハゼクチと豆腐の煮込みでした。「ハゼクチが見掛けによらず繊細な味なのは、エサがエビだからよ」という彼女の説明にも納得。エビをしのぐほどの美味に箸が止まらなかったことが、今も懐かしく思い出されます。