安化県黒茶「千両茶」の秘密

2019-07-18 11:09:16

 

 カルスト地形の小さな丘を通り抜けると、キレイに区画整理された黒茶の茶畑が広がる。約380ムー(約26)、東京ドームだと五つ半もの広さだ。毎年6月と9月は茶葉を摘採する時期です。簡単そうに見えますが、実は細かい作業で技術が要ります。経験豊かな人でも、高級茶葉だと毎日500ぐらいしか摘めない。

黒茶の製品は数多くあるが、中でも形がレンガに似ていてプロバイオティクス(健康に良い生きた微生物)を含む「茯磚茶」と、細長い棒状の竹かごに詰めた「千両茶」が有名だ。

円柱の形をした千両茶は、お茶というより工芸品に近い感じ。長さは約150で、1本の重さが1000両(約31。以前の1両=約31)もあることから名付けられた。しかも、竹に詰めるの作業には機械を一切使わない。4、5人の職人が茶葉を詰めた竹の包みを足で強く踏みながら、丸い棒状に形を整える。これは、昔の輸送路だった茶馬古道を行く馬が運びやすいように、茶葉を圧縮して太く長い棒の形にしたのだという。

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