『南風窓』多額の負債を抑制

2018-09-28 15:56:05

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 中国では、長い間金銭の貸し借りは全て企業と商売人の事柄であり、やむを得ない場合を除いては、家庭と個人は借金をしなかった。しかしここ数年、個人が借金を抱えるケースが多く発生するようになった。あるデータによると、現在中国の家庭が抱える借金の可処分所得に占める割合は、既に米国を超えた可能性があるという。こうした事態を引き起こした原因は、三つある。一つは不動産価格の高騰により、多くの家庭が緊急に借金をし、すぐに家を購入しないと後で高くて買えなくなると心配したからだ。二つ目は金融部門の営利目的に加え、モバイル決済などの技術の進歩により個人がお金を借りやすくなったこと。三つ目は、豊かな時代に生まれた若者が消費に夢中になったことである。ソーシャルレンディングサービスが公表したデータによると、現在インターネットで借金をしている人のうち、「90後(90年以降生まれ)」が74.93%を占めていることが明らかになった。適度な個人負債は経済の成功モデルの証しでもあるが、過度な負債は経済の衰退を引き起こす。巨額の負債の抑制はもうすでに一刻の猶予も許されない。

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