『南風窓』個人事業主化社会の到来

2019-06-19 17:03:40

 

 初めて会った人に自己紹介をする際、以前までは、自身が所属する会社や組織を述べるのが一番効率的な方法だった。しかし、インターネットや人工知能(AI)技術の発展に従い、現代の人々はインターネットや全く新しい信用システム(アリペイなど電子決済システム)を利用することで、企業や組織に頼らず、独立して働くことができるようになった。例えば、Eコマースや代理購入、個人メディア、ネット配信など、さまざまな新しい形の個人事業主が現れた。こうした新たな情勢に対し、中国政府は「しばらく静観し機会を与え、それから公平で効率的な監督・管理政策を公布する」という寛容かつ慎重な態度を示してきた。中国経済は新たな原動力をつくり出さなければならず、「インターネット+(プラス)」は確かに貴重なチャンスだ。しかし、個人事業主化社会に突入し、現行の行政管理手段では解決できない問題がますます多くなっている。政府は個人事業主化社会のイノベーション活力を維持すると同時に、社会の安定も重視しなければならない。政府の管理手段の融通性と柔軟性が試される時が来た。

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