『中国新聞週刊』 公園都市ならではの難題

2019-08-07 13:34:21

 

 最近、中国では、「公園都市」という言葉をよく目にする。各都市の政府は公園建設を通して、美しい生活環境をつくり、住民たちの福祉を高め、周辺の地価を上げ、ハイテク企業と人材を誘致することを目指している。しかし、公園が増えるにしたがって、さまざまな問題も現れてきた。典型的な「公園都市」である江蘇省揚州市を例にとってみよう。同市は5年間に約100億元を投入し、さまざまな規模の公園350カ所を造り、その密度はほぼ「10分あればどこかの公園に行ける」までに達した。多くの公園を造ることは確かに都市の総合的なメリットを高めるが、高い建設費用と運営・補修への財政補助などで、市政府の支出と収入の不均衡も短期間では解決できない問題となった。このほか、公園管理に関する法律・法規の不足や管理基準の不備などのために、公園の環境・施設の保護にも問題が現れている。これについて複数の専門家が、「公園都市」の建設は決して無計画に大勢に流されてはいけない、その土地の事情に適した、合理的な計画を立てなければならないと指摘している。

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